エイジェンシーとモラルハザード

学校の先生と生徒を例に説明したいと思います。ここでの先生は生徒のために働き、生徒は先生に教わることが有利に学習を進める手段であるという設定です。よって先生が どの程度熱心に授業をしてくれるかに生徒は大きく影響されます。

このような関係をエイジェンシー関係(代理人関係)と言います。先生の立場をエイジェント(代理人)、ここでいう生徒をプリンシパル(依頼人)と呼びます。

今までの経済的取引と異なるのはプリンシパルの利益はエイジェントの仕事ぶりに大きく左右されるところです。

現実では株主と経営者、銀行とその融資先などエイジェンシーの関係にあるものは多く存在します。企業の例で言えば、プリンシパルである株主にとってどれだけエイジェントである経営者が株主重視の行動をとってくれるかは重要な関心事です。

そしてもしエイジェントがプリンシパルの利益のために行動していなかったり、株主が本来得られるはずだった利益を得られないことを同じ言葉で"モラルハザード”と呼びます。

次回はいよいよマクロ経済について投稿していきたいと思います。

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