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期待するだけ絶望は大きくなる

メルカリで購入したカレー リーフが届いた。
とてもご丁寧かつ迅速に送ってくださり、感謝の極みである。

2 年間、大事に大事に立派に育てられたものを私がイージーに 1 苗 1,000 円程度で購入してしまっていいものだろうか。

なんだかズルしているような後ろめたい気持ちになるが、まさか日本で生のカレー リーフがたくさん手に入るとは思わなかったので、大喜びでさっそく使わせていただいた。




苗は先程ずぶ濡れになりながら鉢に植え替えた。

「きっと夕立だろうなぁ」

と思ったにも関わらず、始めてしまったので終わるまで続けてしまった。

数十分後、すっかり雨はやんでいた。

人はしばしば不合理な行動をする。




さて。
念願のレモン ライスである。

何年越しであろうか。

イギリスのネパール レストランで初めて食べて、「なんておいしいんだ!」 と感動して以来、再食を熱望したあのレモン ライス。

翌年には食べ放題レストランに変ってしまい、再訪することもできなくなった元ネパール レストラン。


日本でもインド系の店に行っては 「レモン ライスって頼めますか?」 と、裏メニュー的にお願いしてきたレモン ライス。

南インド系の料理らしいので、インドでも全国共通のメニューではないのだろう。

「多分正解のレモン ライスは知らないけど、何とか 'レモン ライスとはこういうものであろう' とメニューを考案して出してくれたご飯もの」 というものがきた時もあった。

それはそれでおいしかったし、ありがたく食べた。


ち、ちがう! あのレモン ライスが食べたいんだっ!


と、ワガママな願望を叶えるにはもう自分でどうにかするしかない。

ドラクエの黒こしょう探しのように、私のスパイス集めが始まった。

インターネットが発達した現代に、生誕が間に合って本当に良かった。

バスマティ ライスもカレー リーフも、ネットがなければどうやって入手すればいいのか分らないものばかりだ。

Amazon やメルカリで仮に売っていなかったとしても、その入手方法だってネットで調べるのだから。


とにかく、必要なものはすべて手に入れたのだ!
さっそくレモン ライスを作るのだ!

見た目はそれっぽい


で、できたのだけれども味が違う。
そしてまた和風なお皿に盛ってしまった。


かなりソレっぽい見た目なのだけれども味が違う!!

レシピの選択をミスったのかと思い、日本語 & 英語の両方で探してみたが、どうも味付けは基本 「塩」 だけっぽいのである。


想像してみて欲しい。

「塩」 だけで味付けられたチャーハンがうまいのかを。

私はフライパンを煽れないため、チャーハンはほとんど作らないが、通常はウェイパーなどを入れるはずだ。


多分、カレー リーフがどんな味か分らなくても、最終的にどんな味になるかは予想がつくと思う。

ご飯、レモン汁、ターメリック、赤唐辛子、青唐辛子、マスタード シード、ピーナッツ、カレー リーフ。

これを塩のみで味付け。


なんか違う。

「うまい!」

と唸るほどの料理にはなり得ない。



多分、あのお店が独自のメニューで作っていたのだろう。
ビリヤニほど味は濃くないが、酸味とコクがちょうど良くてレモン ライスだけでも黙々と食べられる感じだった。


という訳で私の戦い (レモン ライスを作る) は終るかと思ったが、困難な課題を残してしまった。


最後はもうダメ元でその元ネパール レストランに行って訊いてみようかとも思ったが、どうやらあれからインド料理レストランになり、もう閉店してしまったらしい。


期待した分、ガッカリが大きかった。


顆粒のコンソメと、醤油と、砂糖を入れたらなんとなくおいしさアップするんじゃないかと思っている。


塩でも醤油でもない 「何かが足りない」 時は大抵、ガラスープかコンソメを入れるくらいしか私は解決方法を知らない。

洋風っぽい何かの味にしたいとき、または中華じゃないだろうというときは、もうコンソメに頼るしかない。


でもコンソメ万能。
あれ入れるだけで断然おいしくなるし、昔は固形コンソメをお湯にといてフライド オニオンを浮かべただけのものをよく飲んでいた。


とりあえずバスマティ ライスをあと 2 人前くらい炊いてしまったので、この使い道レシピを探すことにする。



お読みくださりありがとうございました m(_ _)m


いただきましたサポート費は、面白い素材の購入費に充てさせていただければと思います。 ご支援誠にありがとうございます (^^)