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【Kindle出版】「文章という海」の泳ぎ方



Kindle出版


以前、なんかの記事で書いたが、我ながら記事の量も多いし、「タイトル」から「記事の中身の想像」をしにくい私のこだわりのせいでその記事を探せない。

なんの話か、というと、私は「Kindle出版」の本が読めないという記事を書いたのだ。

私が主に読む本は「小説」であるから、横書きの文章で小説を読むことは違和感があるのだ(縦書きKindle出版はあるよ)。

そして今回自分でKindle本を出版して、勉強のため読みあさり、改めて分かったことがある。

「売れていてもひどい本はありますよ…」

これは商業でも一緒だけどさー。

玉石混淆とは世の常。

「ポメラで日記」に、私の読んだKindle出版本をあげていっているが、あれは一部。

私は、読んでも「評価するに値しない」と感じた人の本はレビューしないし紹介もしない。

私はKindle作家であるが、また、残酷で、かつ選択する立場の読者である。

横書き小説に違和感がなくなった理由


何回お前は同じ事をくり返して言うのだ?と思われようが、私が「横書き小説」を読んで面白いって思った最初の人は「織部」さんだ。

一番好きなのは「フレンチトーストにオレンジピール」。

最近の短編なら、「ドラッグストア」がお気に入り。

「エガオが笑う時」も良かった。

「明シリーズ」は時間の余裕のある時にちょっとずつ読ませていただいている。

様々なジャンルを書いていらっしゃるが、どの作品にも織部さんの「優しさ」が根底にあるので、安心してスリリングな物語にも身を任せてしまう。

最近読んでいるのは、「YUKARI」さんの「令和源氏物語」。

https://note.com/yukarimurasaki/n/nb3af86c8c816

なぜかスキが反映されず、

「昨日どこまで読んだ!?」

と毎朝うなりながら読ませていただいてる。

「令和源氏物語」とあるので、登場人物の思考はやや現代人に近い気がする。

それでも、これだけ雅な世界を描けられるのかと、ため息が出る。

他は、「#シロクマ文芸部」に上がってくる短編を最近読むようになった。

毎週、「この書き出しで」とお題が出て、小説でもエッセイでもなんでもいいようだが、私は自分では書かない短編小説を読むことが多い。

「書き出しは同じなのに、ここまで違うのか」

読む度に感心する。

人の想像力には、脱帽するしかない。

Kindle出版本のオススメ


白明

「愚者」

「令和浪漫譚」

「めいきんぐおぶ令和浪漫譚」

Kindle出版してから知った作者だが、私はこの人のファンである。

軽快で読みやすい文章が好きだ。

「意識高い系じゃなく意識高いんだよ」って言い切る性格も好きだ。

(『意識高い系』ではなく、『意識高い人』のススメって本もあるよ)

「令和浪漫譚」は、古典落語を現代風にアレンジした創作落語の本で、これは相当面白い。

にやにやするものから、しんみりする人情物、あっと驚く仕掛け物、そして、ぞっとする世界。

「めいきんぐおぶ令和浪漫譚」は、名前の通りだが、「この1冊にどれだけの人が関わり、そしてどれだけ努力したか」が分かって、Kindle出版したい人にオススメ。

「愚者」は、自伝。

はっきり言って、この本を読まなかったら、私の2冊目の本は出せなかった。

しゅーぞー

「初心者が必ずハマるKindle出版の知らんがな!!!」

Kindle本を出そうとしているすべての人へ。

読んどけ。

最初はこれ読んでたら、間違いない。

いいから読め。

黙れ、読め!

鳥本明

「すごいX運用」

Twitterやめて11年。

自分の本のプロモーションのためにはじめた「X」であったが、全く分からない!!

この本を読んで、やっと少しだけ運用の仕方が分かってきた。

合併本だからすごいボリューム!

これが読み放題とは、いい時代になったなぁ…

ありがたや…

noteもされていて、そっとフォローして物陰から見ている(怖いからやめろや)。

本当に勉強になる。

ソラノカナタ

「アルペルガーな私のやらかし人生」

この本ごく最近読んだ。

はっきり言う。

この本を先に読んでいたら、私は2冊目の本は出版しなかったと思う。

自信をなくして。

本としての体裁、読みやすさ、そして知的でありながら繊細な文章、完璧すぎる。

え?これ商業行けるでしょ?

ペーパーバックも作製中とのことだ。

買う。

みらっちさんに続いて、この方のペーパーバック買う。

そして、国会図書館においてもらう。

noteもされてます。


私の今後


昨日、望が来たので、いろんな話をしたが、可愛い顔して意外と現実的な望は、

「なぎさん、実家の仕事やめよー。会社もたたんでしまって。…そして弟くんに現実世界の海を泳がせてみよう」

と悪魔座らしい台詞を言った。

自分のこと、北のこと、望のことを「実話をもとにしたフィクション」であるけど、けっこう生々しく書いてそれらも出版することを伝えると

「いいよー!」

と。

「望」という名前も気に入ったようだ。

敏也からもOKは出ている。

私は最終的には「小説家」になりたい。

てか、TMNETWORKの「キャロル:完全版」(私にとって)小説は死ぬまでに絶対書きたい。

しかし、しばらくは「現実の自分の体験の切り売り」をするしかないかな?と思っている。

noteを読み返して、また自分の人生を振り返って、思う。

「太宰治や芥川龍之介ならどんな悲劇を書くことやら」

けっこう、ネタがある。

2冊目の本は4000文字程度だったが、そのくらいならコンスタンスに出せそう。

書いて、書いて、読んで、読んで。

朝、歩いている時、津波のように一斉に頭の中に色んな物語のシーンが浮かんで来て、処理するのがキツい。

だから書く。

だから読む。

無駄なあがきかも知れないが、「文章という海の泳ぎ方」を学び続けるために。

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