観測者はいつか 矛盾に気付く
dアニメ、目が悪くてTVではキツく、タブレットだと集中して見れるので、メガネ出来上がるまではタブレットで見ようと思い、なんとなく、シュタインズ・ゲートの続きを見始めた。
10年くらい前、私がアニメを見始めた頃、北が結構しつこくすすめてきたアニメ。
スカパーでは当時放映してなかったし、確か去年まで入ってたHuluにもなかった。あったらすごいすすめてきたろうから。
アマプラにもなく、しばらく何も言わなかったが、満を持してのdアニメ。
あるわ。
見るしかないのね。
こないだ2人で途中まで見て、主人公の厨二病に、どうしよう、と思ってる私の顔色を見て、シリアスパートに入ったら、一気に見れるから、と言う北。
…20話まで、ほぼギャグパートじゃん‼︎
しかし、そこからの怒涛の鬱展開はビビる。
Re:ゼロも死に戻りだけれど、あれは本人が死んで(いや、十分辛いわ)、だいたい4回死んだらその回はどうにかなるけれど、これは救いがない。
ひたすら、大切なひとが様々な死に方をするのを、見守るだけ。
そうして、それを回避しても、別の人が死ぬ世界線に行くだけ。
そうこうすると、第3次世界大戦始まるって言うし。
どうなる⁉︎と固唾を飲んで見守る中での、23話だけのエンディング…
カッコいい!
まさかの逆転トゥルーエンドだけど、25話で、ああ…てなり、シュタゲゼロに続いていく。
GRAVTYでつぶやいたら、女でシュタゲにハマるのは珍しいと言われ、そうして、放映順ではないけれど、無印、ゼロ、劇場版のがわかりやすいだろうとアドバイスされる。
素直なので、ゼロを見始めたが、さすが25話の続き、暗いわ。
その暗さも、好きだけれど。
しかし、あの2人が恋しあって、まさかの告白からの、切ないキスシーン。
私は本当、ベタな展開が好きだから、痺れた。
二度と会えなくてもいい、生きていてくれていたら…と望み、叶え、でも、別の世界線では、あの人を救う事を諦めた惨めな自分がいて。
しかし、北は早く見てほしかったみたいだけど、10年前の私では理解出来なかったと思う。
厨二という概念も知らず、2ちゃん用語も分からず、萌え文化ってなに?であり、とても最後まで見続ける事はできなかったと思われる。
仕事を辞め、自分の蔵書だけじゃ足らず、北のマンガを片端から読んで、GANTZ読み終えた瞬間、ああ、私、これ読めれたんだからなんでも読めるわ、と謎の達成感を得て、さらに乱読を深めた。
(北は、GANTZ、絵は綺麗じゃん、ラスト酷いけど、と言うが、私にはあまり合わない絵であり、大阪編からとてもダメで、よく読んだわと思う。その前後、弟に借りてゲットバッカーズも読み、北に、俺でも最後まで耐えられなかったのに!?とびっくりされた。親友に、私好みだと騙されたんだ…最初のほう、チラッと臓器移植の話が出てくる、それだけだった。しかし、臓器移植が好みってさー。ま、好きだけど。読んだと言ったら驚いていた。お前がすすめたんだ…)
まあ、その前から読書家ではあったと思うが、GANTZ後の私は、確かに色んなハードルが下がり、色んなコンテンツに手を出すようになった。
そういう下地がなかったら、やはり楽しめなかったな、シュタゲ。
今では立派な厨二病になり、北や弟が、「俺なんかのレベルでオタクを名乗るのは烏滸がましい」の言葉の意味もわかるようになったわ。
過去の私に、ここで世界線が変わるから、この選択をするな、と助言出来るとしても、あいつに会わなきゃ、あの人に出会えなかった。あの人に会わなけりゃ、親友とは他人のまま。あの人と別れなきゃ、北に会えなかった。
どのルートの私が、一番幸せかなんて、私にはわからないから。
北と出会えて、オタクくさい話で盛り上がり、本を読み音楽を聴いて、同じ気持ちを共有出来る今を、それなりに愛してるから、まあ、いいじゃないか。
この記憶もなくなる日が来るかもしれない、不安を孕んでいるとしても。
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