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子どもたちとの自転車旅レポート

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僕が子どもたちとともに出かけた自転車旅のレポートです。2020年夏は全国から集まった小学6年生たちとともに四国一周800kmをともに旅しました。
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記事一覧

【僕との旅は一生に1回だけ】

【僕との旅は一生に1回だけ】

僕がともに旅した子どもたちに伝える言葉です。昨日は「学校も先生も目指していない」ということを書きましたが、今日も僕が子どもたちとの旅にこめている思いを少し書いてみようと思います。

旅での出会いは一期一会です。もちろんお世話になった方のいる街をまた訪ねたり、出会った旅人と再会したりするようなことはあるけれども、多くの場合は、ともに過ごした時間、重ねた思いが、お互いの心に残ります。それは、はかないけ

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【学校も先生も感動ドラマも目指していません】

【学校も先生も感動ドラマも目指していません】

熊本におりますが、頭は春からの旅モードになっています。
「ひとつのことしかできない」性格はどうも、磨きがかかってきているようで。
熊本にいたら毎日学校に通い目の前の子どもたちと、出会う人たちにキャパを使いきってしまうので、いったん抜けてちょっと自分と向きあう時間をつくっていきます。

それでは本題を。
今年も僕は小中学生との旅をつくります。3月には自転車旅、4月からは四国八十八ヶ所を歩くお遍路旅、

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祈りとともに旅をする。

祈りとともに旅をする。

7月と8月のうちの、ひと月半をかけての自転車旅の真っ最中だ。
それは自分がいつかやりたいと描いてきた旅でもある。

「いつか世界を子どもたちとともに旅したい」

そう僕が言ったのは、描いたのは何年前だったろうか。6年前くらいか。きっかけは京都の自然学校の代表と話していて、彼が「いつか子どもたちとリレー方式でアメリカ大陸を縦断したい。そのときは西川さんにもサポートいただきたい」と話してくださったとき

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どうして僕が子どもたちとの旅をつくるのか

どうして僕が子どもたちとの旅をつくるのか

韓国への子どもぼうけん自転車旅
【MOUNTAIN BIKE JOURNEY KOREA】
今晩から募集を開始しますが、
人が集まるかページを公開してから不安しかありません。

不安は減らすことはできるけれども、不安はなくならない。
なぜならやったことないことをやるから当たりまえだのクラッカー。

そこには自分の知らない世界があって、けれどその世界を見てみたいから、
そこに行ってみたいからなにかを

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「僕が子どもたちと旅する理由」

「僕が子どもたちと旅する理由」

いつぶりかの無気力症候群を味わっている。
休んでいるという言い方もできるかもしれないけれど、罪悪感をどこかで抱えながらこの時間を過ごしてしまっているのだから、そうなのだと思う。

とはいっても、明日からは子どもたちとの旅の準備とスタートのために走り続けないといけない現実が待っているので、その日々と決別するためにいきなりこうして文章を書きたくなったのかもしれない。

「思う」とか「しれない」とか自分

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旅が生まれた。

旅が生まれた。

12日間の子どもたちとの自転車旅を終えたあと。
まだ余韻が抜けきらぬなかで、最終日のレポートを書いていたときに
そんな表現が出てきました。

旅が生まれるってどういうことだろう。
「旅をする」ということはこれまでも数え切れないくらいに使ってきたけれど「生まれた」という言葉が出てきたとき、どういうことかよく考えないままそれを書き残すことにしました。数日経ってなんとなくだけれどそのことについて考えてい

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いつだって子どもたちは僕の予想する少し先を見せてくれる。

いつだって子どもたちは僕の予想する少し先を見せてくれる。

RIDE A LIFE JOURNEY Day3
*旅の出発前の企画・準備をしながらの共同生活の様子です。

6時起床。まだ寝ていたので僕がパッと部屋の電気を点けるとバッと起きた。
決めた時間をしばらく過ぎていたことに焦ったのか、◯◯が猛烈な勢いで寝袋を丸めはじめたのを見て他のふたりもすごい勢いで片付けはじめた。おもしろい。

部屋の掃除をザッとして、自分の荷物の整理をして、般若心経を唱えて、

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僕は跳び箱で言えば、踏みきり台の役割をしたいと思っている。

僕は跳び箱で言えば、踏みきり台の役割をしたいと思っている。

RIDE A LIFE JOURNEY Day4
*旅の出発前の子どもたちとの共同生活の様子です。

テント泊の朝。なかなか起き出してこなかった子どもたち。朝起きることは僕が教えることではなくて、彼らが自分の1日をはじめるためのものだと思うから僕からは起こしたりはしない。6時に起きると決めて、起き出してきたのが6時半ぐらいだったろうか。うっすら霜のおりる朝だったので、部屋に入ってしばらくはストーブ

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準備なんていつまでたっても完璧にはならない

準備なんていつまでたっても完璧にはならない

RIDE A LIFE JOURNEY Day5
*いよいよ明日旅に出発します。

おはようございます。ともうすでに夜レポートを書くことを諦め半分になってしまっているのだけれど、走りはじめてしまったら朝からこれを書く時間なんてないので、覚悟を決めねば。

朝まだ霜がおりそうなほど冷え込むし、マイナス3度とかでもテント無しで野宿していた1月があったなんて、こうして書いて公開さえしなければ自分のなかで

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見切り発車が旅のはじまり。

見切り発車が旅のはじまり。

Ride a Life Journey 2021 DAY6
*ついに走りはじめました!

姫路自宅→相生市 道の駅あいおい
走った距離:35,20km

いよいよ出発の朝。時間をかけて荷物をパッキングしていく。
朝ごはんは昨日名古屋のから子どもたちのためにと届いた天然酵母のパン。そこには息子さんが手づくりしてくれたクッキーも一緒に入っていた。

息子くんは旅に参加することを決めて学校に伝えにいった

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ホームシック大泣き事件

ホームシック大泣き事件

Ride a Life Journey 2021 DAY7
兵庫県相生市→岡山県備前市(備前大橋下でキャンプ)
走った距離:50,4km

5時半に合わしたアラームが子どもたちのテントの前で鳴り続けている。10分を過ぎても止まる気配は無し。今日はそれに甘えて自分も寝坊させてもらった。どうもすみません。って誰に謝ってんねん。良心の神さまか。

テントの片付けも、パッキングも、実際の旅でははじめてだか

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僕が道を間違い、えらい迷惑をかけた事件

僕が道を間違い、えらい迷惑をかけた事件

Ride a Life Journey 2021 DAY8
岡山県備前市→岡山県倉敷市(河川敷キャンプ)
走った距離:57km

ズォーっと排水溝から落ちている橋の水を聞いて朝をむかえた。
どんなかなぁとテントから出るとポールギリギリまで池になってた。昨日の夜から降り続ける雨が橋の排水溝をつたってどんどん落ちてきていたようだ。

テントはギリギリセーフ。まだ雨は落ちているけれど、西の空が明るくなっ

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子どもが自分の人生をつかみとる瞬間。

子どもが自分の人生をつかみとる瞬間。

Ride a Life Journey 2021 DAY9
岡山県倉敷→広島県尾道市(招き猫工房にて宿泊)
走った距離:60km

いやぁながい1日だった。すげー長かった。けどなんか嫌な感じの長いではなく、いろんなことあったなぁけどしっかり終わってよかったなぁという感じ。まだまだ僕には旅で知らないことがたくさんある。それを日々子どもたちに見せてもらっているなあと改めて感じる。

橋の下キャンプの朝

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けれど間違いなく自分の人生のワンシーンに刻まれることになる「いま」なのだ。

けれど間違いなく自分の人生のワンシーンに刻まれることになる「いま」なのだ。

Ride a Life Journey 2021 DAY10
広島県尾道市→愛媛県今治市大島
走った距離:68km

旅中にもやらないかんことがたくさんあるんですが、さすがに睡眠時間が6時間を切ってしまうとさすがにキツい。それは体力的なこともあるけれど、心の面のほうが自分にとってはすごくやっかいなのです。

寝不足になるとイライラしやすかったり、自分の懐がたちまちせまくなる実感があるので、最近はこ

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