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行き当たりバッチリでいこう。

親友のリョータ家族の暮らしに、僕も借りぐらし。
そこで垣間見たおおらかさというよりも、どっしりとしていて、その都度起こることをしっかりと受け止められるような安定感。このままいたら、まだまだ彼らから受け取るものがたくさんあるだろうなぁという名残惜しさを残してペダルを踏みはじめた。

さぁどちらに向かおうか。当日の朝まで決めず、ゆきちゃんの「なんとなく東でしょ!」をサッと受け入れ稚内ではなく下川を目指すことにした。

そうそうそういえば、下川には後輩たちが釣りに来てるはず。

僕)おーい!どこおるー!

後輩)わ!下川の電車に泊まってます!

僕)ようわからんけどそこ行く!

みたいな適当なやりとりで、下川にある使われなくなった列車が置いてある公園にたどり着いた。なるほど、事務所で申し込みしたら誰でも無料で泊まれるというナイスなお宿。僕もお世話になることにした。


泊まりに来たバイクのお兄さん。同い年!仕事のつなぎに旅をしていて次の勤務先は僕の故郷姫路!みたいな共通点もあって、あっちゅうまに仲良くなった。ピカピカのバイクは自分が子どものころにおじさんからプレゼントしてもらったバイクだそう。どんなリッチな子どもや!


バカ大学生コンビのゴーとマッチ。どっちも炭酸ジュースみたいなあだ名やな。バイク岡本くんが朝からあんまり「昨日乗ったトロッコがほんまにすごかった!」と喋りだすので、ほんならみんなで行くぞ!とノリだけでトロッコに行くことになった。

20歳そこそこのパワーというのはアホのようなもので、おまえらには羞恥心センサーみたいなのは付いてないのか?と言いたくなるが、それと同時に羨ましい自分もいる。きっと根はマジメなバイク岡本もみんなのテンションに嬉しくなってもーてた。


夜はゴーが何年もお世話になっているという下川の老舗、喫茶アポロへ向かった。懐かしいチューリップのからあげが入ったカレー。パフェ。なんてうまいんや!またここでもアホみたいに騒いだ。


濃ゆい濃ゆい2日間を、若者とすごし。それこそ1ヶ月分ぐらい前借りして笑ったんちゃうかというくらい笑い転げた。なんともかんとも楽しい時間。

予定立てるのもよし、けど予定立てず、なんとなく流れに沿っていたらいろんなおもろい出会いと出来事があって、ほんでそれを振り返ったときに「なんか仕組まれとったようなタイミングと縁やったな」みたいな気持ちになる。

そういう流れみたいなものをどっしり構えて楽しめるようになれば、もっと心に余白がたっぷり持てるかもしれないな。いつだって気づきは自分のなかから生まれる。けれどその気づきを生むのは、誰かだったり自然だったりするのだ。









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