「すべての病気は魂の生命が抑圧された結果である。これはすべての王国のすべての形態に関して言えることである。治療家の技術は魂を解き放つことにある。そうすることで、魂の生命は特定の形態を構成する器官の集合体に流れ込むことができるようになる」
（Esoteric Healing 『秘教治療（上）』AABライブラリー）

アロマセラピスト、ボディワーカーとして施術してきた中での自分のこだわりは、「その人がその人らしくいられること」だった。その人がその人らしく、それはどこで判断すのかということも、常に探求の課題だった。

なので、自分が辿ってきたことの軸は、そこにある。

伝統医療や自然療法の考え方などを学んだり見聞きしてきたけれど、今一つ、すっと軸が通る感じがするものがなかった。

2011年の大震災と原発事故後の混乱した中で、人間が何をもって自分の生き方を決断するのか、について、ちゃんと知りたいと思った時に自分がキャッチしたものが、Esoteric Healingだった。

ずっと避けてきた、というか、スピリチュアル関係で学んでみたいと思うものがなく、ずっと避けてきたところだったので、このタイミングで見つけられて良かったと思った。

人の生きる指針は、それぞれの人の魂が計画している。それを自分で見出せるように本来ならば教育することが大事なのだ。そうした教育を受けず、物質主義的世界観の中で生きていたら、いつか歪みがでてくるのは当然のこと。それは肉体に顕われるか、心に顕われるかは、それぞれだ。

ヒーラーの役割は、目を物質方向ではなく、魂方向に向けることだ、と師から言われた言葉が印象に残っている。

現実がカオスであればあるほど、自分の目を魂方向に向ける必要がある。それは平常時からコツコツと練習しておくのが得策。

地球規模の様々な問題も、多くの人が魂を解き放つことができたら、だいぶ解決の方向に向かうのではないかな。魂というと難しいし掴みどころがないけれど、「魂は自分だけの利益のために何かをすることはない、自分以外の人の幸せも考えるものだ」といえば、ちょっとわかりやすくなるだろうか。

人々の目を魂方向に向けること、魂を解き放つこと

それが、自分がもともと考えていた、その人がその人らしく、と合致して、すっと中心軸が通った。

そのために、何をすればよいか、については、また別に書きたいと思う。