だれにも言えなかった事象の理

あるおおきな島で参照する言い訳の作り方
始点をずらし滑りおちるのは書架の端くれ
僕の私の綴る夢の先
欄干のまどろみに滴る口語体
恒久の都市
未来を縁取る
想起する恥部の設計
黎明期に作る変転
一つの静寂
一つの茫漠
縮小する小宇宙に
言語のない世界で
緻密に描く果てしない郷愁

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