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影なき使者

今年初めての投稿となります♪
「あけおめ」と言うには日数が経過している為、いつもの様に肩の荷を下ろして気楽に参りましょう!

きゃっ☆

さて、得体がないものに多くの人は恐れる。
この様な場合、殆ど幽霊だと騒ぎ立てる。

幽霊や心霊現象を否定するつもりはない。
人間に不可欠な五感以外の第六感が冴える人は多くはないが、存在するのは事実である。

因みにボキは第六感が鋭い方ではないが、過去に三度だけ目を疑いたくなる現象を目の当たりにした事がある。
詳細は語りたくない。
何故ならば、こういった事を語ると正気だと思われないからだ。
まぁ、個人的な事実は伏せるとして、本題に移ろう。

で、最近鑑賞した映画で楽しませて頂いた作品が、邦題『透明人間(2020)』である。


何故『2020』かと言うと、この作品は過去に描かれたリメークだからである。


両者の違いを述べるならば、前者は「当事者」で描かれている作品に対し、後者は「被害者」の視線で描かれている点だ。

現代版(2020)の概要を説明すると、主人公のセシリアは夫であるエイドリアンの束縛にうんざりしていたのだ…😩


現実逃避をするかの如く、セリシアはエイドリアンに薬の作用を利用し、深い眠りを彷徨っている間に逃げるのだ。

エイドリアンは科学の分野で儲けている為、私生活は他の家庭に比べるとだいぶ潤った生活を送っている。
有頂天になれる生活が保証されつつも、セシリアは自由が奪われた現状に不満を感じていたのだ。
それ故、与えられた豪邸から抜け出し、唯一の信頼者である妹のエミリーを頼る。

トラウマからか、セシリアは家の外を一歩でも出る事が不安で仕方がなかった。
エイドリアンから逃れる為、エミリーは恋人であるシングルファーザーであるジェームズの家にセシリアを預ける。

それから二週間後、セシリアは新たな環境に馴染もうと奮闘するが、安易に過去を清算できないまま玄関前のポストから郵便物を取り出す事すら困難であった。
そんな中、エミリーがジェームズ宅に訪れた時の事。
セシリアの耳を疑う情報が入る。
執拗にセシリアを苦しめてきたエイドリアンが自殺をしたのだ。
しかも遺書が残され、弁護士である弟のトムを通しセシリアは多額の遺産を手にする事が約束される。


しかし条件付きであった。
その条件とは、犯罪を犯さないといった簡単な要件であるが、物語の展開が進むに連れて困難となる。

何故ならば、セシリアは多額の遺産を受け継いだ後、何者かの気配に怯えなくてはならない。
最初は考え過ぎかと思っていたのだが、寝ていると掛け布団が剥がされたり、常に見られている視線を感じたり、冗談では済まされない現状と向き合わねばならない。


または、あるはずのない物が、あるべき場所に置かれていたりと、まるでトリックがあるかの様にセシリアを悩ます。


また、周囲から正気を失ったかの様に扱われるセリシアだが、事実を立証しようと努力を重ねる。
エミリーとジェームズは最初は信じなかったが、実はエイドリアンの自殺そのものが偽造なのではないかとセシリアは疑い始める。
そして、今までの怪奇現象もセシリアに対し復讐をしていると確信するのだ。


残念な事にセシリアは事実を立証できない。
エイドリアンの死が偽りである証拠が掴めていない状態だ。

セシリアに対する見えぬ攻撃が続いた時、事実はメッキが剥がれるかの如く崩れ去る。


エイドリアンは得意分野である化学を応用し周囲の目を欺いていたのだ。
さらに詳細を追うと、事実はより複雑さが増す一方だ。
多少のヒントを語るならば、セシリアを悩ませていたのはエイドリアンだけではなかったのだ!

てな具合で、続きは本作を鑑賞して頂きたい😃


カメラワークといい、セシリアの視線が恐怖と狂気に繋がり中盤から勢いが増し事実への幕開けとなる。
事実が近づくに連れて、エイドリアンの野心とセシリアの野望との接近戦がこの作品の見所となる。

それにしても、不透明な人間は珍しくはない。
背が小さいのに大きく見せたり、誇れるものが過去の遺物しかない人間も、所詮は過去の遺物でしかないので若い世代に立証する事は不可能である。
こういった人間は不透明というか、濁った性格の持ち主なのだろう。

匿名性を活かし、だらだらとこうして下記のべるボキも、実は透明人間なのだろう…

きゃっ☆

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