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詩: 『先導者』

一羽の鳶

白と灰
雲海の中

弧を描く

遥か上空

空を泳ぐ

深く潜る

何重もの輪を作る

羽根は風雅に
流れるように

悠然と
大きく
くるくると

昇ってゆく

旋回を終えた後姿

雲海の果てに向かう

白の中
どこまでも
遠く高く深く

吸い込まれてゆく

超越の時
超越の空間

いつからか
飛ぶことをやめ
眠りについていた
忘れられていた

私の翼が今
目を醒ました

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