『美しい貝殻』 奥谷喬司監修 (学研教育出版)

A5サイズで130ページ弱のお手軽な貝殻図鑑。
数多くの世界の貝殻が掲載されており、嬉しいことにオールカラーで本体価格560円！お値段もお手軽ゆえ、本屋さんで見つけてパラパラとめくって即購入に至った一冊。

最初に貝の基礎知識が写真や図と共に分かりやすく説明されており、貝初心者にはとても有り難い。貝に関する用語集まで付いている！

そして、その後は図鑑ゾーン。
図鑑と言ってもお手軽なものなので、1ページにいくつもの貝殻の写真が掲載されており、それぞれの名前や分布などざっくりとした情報が載ったページや、1ページに1つの貝殻の写真に比較的詳しい解説があるページなど様々。
変に1つ1つを詳しくして掲載する貝の種類を減らしたり、たくさんの貝殻の写真とざっくり情報だけを詰め込んだりするよりも、面白い豆知識があるものは大きく、それ以外は目で楽しみながら簡単なプロフィールだけ知れる、このくらいの方が、このページだとちょうど良い。さすが学研さん、上手く作ったわね！！

途中途中に貝に関するコラムもあり、これまたカラー写真付きで面白いし、後半には貝にまつわる世界の文化についての特集ページまであり、読み物としてもしっかり楽しめる。
個人的には、この特集ページは内容が興味深くて、かなりお気に入り。

私は海で貝拾いをするのが好きで、時には拾ってきた貝でアクセサリーを作ることもあるが、実は殆どが何という貝なのか知らないまま使っていた。
この本を見て、「これ、この前あそこで拾ったやつかな？」と分布の部分をチェックしてみるのも、貝に関する知識を深めるのに良い！
日本さかな検定に出てくるような貝も掲載されているので、過去問で出てきた貝をこの本の索引からサッと引いて、カラーで姿を確認するという使い方もアリ。

お手頃サイズ、お手頃価格にして、なかなかできる奴‼︎