なんにも うまく いかない日

頑張っても頑張っても空回りしてうまくいかない。
そんな日は誰しもにあるだろう。
それがもし今日だったなら、貴方は私とおそろいだ。

今日の私もそんな日だった。
家族に美味しいご飯をつくってあげようと、意気揚々とスーパーへ駆け込み、材料を買ってワクワクしながら料理に取り掛かった。

しかし、出来上がったものはお世辞にも美味しそうとは言えない一品だった。
1口食べてみると味はおいしい。
しかし、焼いてる途中でチーズが溶けだし、新種のベトベターのような見た目になってしまった。
こんなはずじゃなかったのにな…と作ってる途中から悲しくなっていた。

姉は「おいしいよ」と言ってくれた。
しかし母は「今度は出来上がってるもので調理したらどうかな?焼くだけとか。」と言ったので、これはもうお察しだろう。

お菓子なら上手に作れるのに。
喜んで欲しくて頑張ったけれど、かえって気を使わせてしまった。
家族は疲れているから休んで欲しいのに、気を使わせてしまっては元も子もない。

まるで「お前は役立たずだ」と言われたような気がして、申し訳なさでいっぱいになった。
決して家族はそんなことを言う人達ではない。
けれど、役に立てなかった自分が許せなくて、気を使わせたことが申し訳なくて、「お前はダメなやつだ」と自分で自分を攻撃してしまう。
1回上手くいかないと頭の中で自動的にネガティブにミラクル変換する癖をどうにかしたい。

本当は良くないことと分かってはいても、自分を責める癖はなかなか治らないものだ。
今だけは、どれだけ前向きな言葉をかけられても死んだような目で呼吸を繰り返すことしかできない。
そのうち邪気で人を刺せそうである。

私は家の事で沈んでいるが、私とおそろいだった読者の方はどうだろうか?

もしかしたら職場でやらかしてしまったり、学校やクラブ活動で上手くいかなかったかもしれない。
私と一緒で家事が上手くいかなくて自分を責めている方もいるだろう。
失敗をすると自分だけがダメ人間のように思えてくるが、ここに私という本日のダメ人間がいるので、どうか安心して欲しい。
元気付けることは出来ないが、「今日はなんかお互いダメな日だったね」と隣に座って一緒にココアを飲みながらポツポツと話を聞くような感覚で応援している。

明日は今日よりもいい日になりますように。
心から切実に願っている。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?