見出し画像

【季節の過ごし方:梅雨】雨水で重だるくなる身体の巡らせ術

束の間の爽やかな初夏の季節が過ぎて、あっという間に梅雨。

ジトジトした雨と、湿気を含んだ空気が重たくて、体も心も重たくどんよりしがちですね。

この時季、足がいつもよりむくみやすくなって、帰り際には靴がパンパンで痛い!という方や、下半身だけでなく顔までパンパンにむくんでしまうという方が増えるようです。

具体的には、

・体がむくむ

・体が重たい

・気持ちがどんよりしてやる気がなくなる

・頭痛がなかなか治らなくなる

・疲労が蓄積する

というお悩みをよく聞きます。

この梅雨の時季ならではの変化は、空気中に増えた水分量が影響しています。

画像1

水はアーユルヴェーダのドーシャ(体質)でいう「kapha」。

kaphaは、アーユルヴェーダの3つのドーシャの中で、

・重性

・冷性

・緩慢性

・停滞性

・粘着性

などの性質があるとされています。

性質については詳しく説明すると複雑になるので省きますが、上のような性質があるkaphaが空気中に増えると、私たちの体内にもkaphaのエネルギーが充満し、

重たく、冷たく、動きが鈍くなって、滞りやすくなり、ネバネバした感じの気持ちの落ち込みなども感じるようになる

という現象が現れます。

思っているよりもずっと、私たちの体は環境から影響を受けているんですね。

でも、「見えないドーシャのエネルギーが増えて、それによって体の状態が変わる」と言われても、本当かな?という気になりがちですが、

実際に環境に顕著に増える要素を観察して、それと同じような状態に自分の体が変化することを考えれば、体感する方も多いのではないでしょうか。

一方、現代医学では、通常の状態からむくんだ状態になることについて、細胞に栄養を送ったり老廃物を排出する役割にアンバランスが生じると、細胞間際の水分が蓄積(停滞)し、これによって起こるとしています。

どんな人でも最初から体の水分は6割と決まっていますが、この量が増大する訳ではなく、バランスが変わるだけなんですね。

画像2

むくみだけでなく、気持ちが停滞したり、頭が痛くなるのは、水分が滞り排出がうまくいかなくなることで現れる現象です。

加えて梅雨の季節は、一旦上がった初夏の気温がちょっと下がりますし、雨に濡れたりすると体が冷えるのでvata(風)の要素も増えますね。

ここで夏風邪をひいたりしないように気をつけたいところです。

ここから先は

1,496字
アーユルヴェーダの生活法を無理なく取り入れていくと、長年付き合ってきた不調に振り回されない元気な身体と心に変化していきますよ。

睡眠や運動、オイルのセルフケア法などまず1日を整えて、1年を通して元気な体に変化したい方のためのマガジン。

サポートしていただいた分は、古典医療の学びを深め、日本の生産者が作る食材の購入に充て、そこから得た学びをこのnoteで還元させていただきます^^