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オフィスに手作り弁当を1年間持参し続けた結果。

24歳男性、会社員をしている。
入社1年目の1年間、平日5日間、毎日弁当を手作りしてオフィスへ持って行った。その結果私の身に起こった色々なことを、以下に赤裸々に語ってみたいと思う。

  1. 100万円以上貯金できた。

    • 新卒1年目の給料はどこの会社も大差はない。手取りで月20万円前後、ボーナスは実質1回、それも決して多くはなかった。そんな私が1年で100万円以上もの貯金に成功したノウハウは後々の記事に綴ろうと思うが、手作り弁当の貢献度が極めて高かったことは間違いない。

    • オフィスは横浜・みなとみらいというところにある。必要以上に洒落込んだ街だ。人におしゃれだと思われることに全神経を集中させているような、そんな街だ。ランチに出かければ千円以上はかかるのが相場である。弁当屋にに行っても五百円は下らない。翻って自作弁当の原価は百円にも満たない。価格は実に10分の1未満。しかし味は決して10分の1未満ではない。

    • 仮に1食100円として、1週間で5百円、1ヶ月で2千円、1年で2万4千円しかかからないことになる。これは驚異的な安さである。毎日1000円のランチに行く人との差は実に19万2千円。500円弁当民と比較しても9万6千円もコストカットできる。

    • たったの1年でこれだけの経済的ゆとりである。10年、20年続けたらと思うとやるより他ないだろう。毎日かかるコストは、積み重ねると莫大な金額になるものだ。確かに買う方が作るより楽だろう。しかし、お金が日々少しずつ浮いては貯まっていくこの感覚が癖になって、もはや買おうとは思えなくなるのだ。

  2. 同僚・上司からの評価が高まった。

    • 「自分でお弁当作ってるなんてえらいね」と、週に1回ぐらいは言ってもらえる。さらに良いことに、私は男性であるため、「料理男子」「弁当男子」という(このジェンダーレス社会においては益々謎の)称号まで欲しいままにしている。何はともあれ、褒められているので決して悪い気はしない。

    • これは、ちょっとした好感度upにとどまる話ではない。毎日弁当を持ってくるのだから、さぞ(諸々の)能力の高い人物なのだろう、という推量がなされるのである。人は一部分だけを見て全体を判断する生き物だ。弁当を作って持ってきているという私の好印象な「一部分」は、私の全体に対する評価を自動的に高めてくれる。

    • 弁当を作って持ってくるような男子は、将来の夫候補としても有望に決まっている。女の子との会話に「いつもお弁当作ってるんだよね〜」という自己prをさりげなく置きに行く。それが当たり前であるというスタンスで、全く造作もないことだいう風を吹かせながら言うのがミソである。私はこのやり方で複数の同期の女の子から好感を勝ち取り、「推し」だと言ってもらえるようになった。これは驚くほどシンプルな自慢話である。

  3. 肌の調子がよくなった。

    • 大学生の頃、ニキビや肌荒れをコンプレックスに思っていた。色々な化粧水、乳液、美容液の類を試したが、どれも大した効果はなかった。

    • 今考えればそれもそのはずである。人は食べたもので出来ているのだから、投入する材料を変えないことには、根本的な解決にはならない。当時はレトルトカレーと市販のパスタソースに著しく依存した食生活をしていたので、明らかに塩分過多であった。

    • 昼ごはんを弁当に置き換えたことがどの程度影響したかは定かでない。しかし、学生時代よりも数段質のよい材料が私の体を組成していることは間違いないと思う。手作り弁当には冷凍食品も使っているが、市販の弁当やランチに比べれば塩分もカロリーも化学調味料も格段に抑えられる。少なくとも悪い方向に作用していることはないだろう。

  4. 頑張っている自分への自信が深まった。

    • 私は、弁当なんか作らなかったとしても私自身のことが結構好きだ。そうでなければ「自称会社のエース」などという名前を間違ってもつけない。私は、生まれてこの方根拠のない自信に満ち溢れている。

    • 弁当を1年間持参した、その事実に自信を持てる。その上で、100万円以上もの貯金を作ることに成功し、同僚や上司にも好印象を与え、お肌まで綺麗になった。手作り弁当だけのお陰でないことは言うまでもないが、相当よい影響を与えていることは確信している。

    • 残業が伸びて帰宅が9時になった日も、飲み会でふらふらになって10時に帰った日も、翌朝にはしっかりといつもの弁当箱を携えて会社へ向かった。その度に、そんな「えらい」自分のことを好きになるのだ。これほど素晴らしいことはない。

    • もちろん、しんどい時はコンビニ飯に頼る。月に数回なら大いに結構だ。でも時々、「前日がこんなハードだったのに弁当を作った!」という達成感を味わいたくて、よなよな弁当作りに勤しむのも乙である。

ここまで良いことばかり書いてきたのでそろそろデメリットも書きたいと思ったが、何一つ思いつかないのでこれで終わりである。

手作り弁当の魅力を理解していただけたのなら、是非とも来週からチャレンジしてみてほしい。それはあなたの生活、ひいては人生を、今より一段豊かにするだろうから。

以上。

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