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「当社も優秀な社員を採用することが出来るようになりました」というセリフの違和感

どうも、エビフライです。
先日、株式上場した会社の社長さんのコメントを読んでいたら、「これで当社も優秀な社員を採用することが出来るようになりました」という一文があり、この言い回しに違和感を感じたので、それについて何となく投稿しようと思います。


もし、皆さんが働いてきた会社が株式上場し、祝いの席などで自社の社長や上層部の口からこのセリフを聞いたらどう感じますでしょうか?

確かに、株式上場することで会社の知名度が格段に上がり、集まった資金を使って今まで以上に採用活動にもパワーをかけることが出来るようになります。そして、たくさんの応募者の中から、会社が求める人材を選びやすくなるのは事実です。(知名度やお金がないとメンバー1人採用するのも大変なものです)

ただ、会社ってそうそう株式上場できるものじゃないんですよ。この日本には400万社弱もの会社があって、毎年何社もの会社が創業しては消えていっています。
そんな中、創業当初からメンバー皆が身を粉にして働いてなんとか生き残り、いろいろなラッキーや偶然も重なり株式上場を果たせたのは、”その会社で働いてきた今すでにいるメンバーがそもそも優秀だった”のではないのでしょうか。

当然、全員が優秀だったかというと、そうとは言えないメンバーもいたかもしれません。問題を起こす社員や、自分の役割を果たすことが叶わなかったり、また採用時のミスマッチで去っていたメンバーもいたことでしょう。
ただ、その一見ネガティブに見える部分も、会社として糧(経験)として、一歩一歩前に進んできたわけですから、一概にマイナスばかりとは言えません。

また既存メンバーの中には、大きな実績がなかったり、地味で目立たないメンバーもいることでしょう。ただ会社にはいろいろなタイプのメンバーが必要です。そのメンバーが小さいながらも毎月コンスタントに売り上げを上げていることで、資金繰りが不安定な時期もなんとか乗り越えられたり、事務処理やサポート対応などの仕事を日々キッチリこなすことによって、会社全体が上手く回り、他のメンバーが活躍できるものです。
雨の日も、風の日も、それぞれのメンバーが自分の仕事をしてきたことで、株式上場に漕ぎ着けたのだと思います。

わたしがこれまでついてきてくれたメンバーに対して、同じような内容で声をかけるのであれば、
「皆さんのような優秀なメンバーに恵まれて晴れて株式上場に漕ぎ着けることが出来ました。今まで本当にありがとう。そしてこれから新しく加わるであろう皆さんのように素敵なメンバーと一緒にこれからも楽しく仕事していきましょう!」
とかでしょうか。


タイトルにあるセリフですが、経営者、従業員、第三者など様々な視点で感じ方も違うと思いますが、今回わたしが感じたことを投稿させていただきました。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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