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越冬さなぎ。

世の中、いろいろなジャンルの変態がいますが
「完全なる変態」で有名なのは巷で噂のアノ方でもコノ方でもなく、昆虫なのであります。
正直、虫はあまり得意ではありません。小さい頃は平気だったのに大人になったらダメになった…。
 
そんな昆虫さんたちは以下の3つに分類されます。
卵→幼虫→蛹の段階を経て成虫になる完全変態タイプ。
ヒラリヒラリと舞い遊ぶように姿見せたアゲハ蝶なんかが例に挙げられます。
 
さなぎ時代をすっ飛ばして、幼虫から直接成虫になる不完全変態タイプ。
♪ああ~しあわせのとんぼよ~どこへ~♪でお馴染みのトンボや仮面ライダーでお馴染みのバッタとかがそれにあたるらしい。
 
成長の過程でほとんど変化せず、脱皮を繰り返すことで大きくなる無変態。「ノミの心臓」でお馴染みのノミとかが代表格。
理科はあまり得意ではないのですが、こんな感じで合ってるのかな。
 
何で急に昆虫の話かというと…我が家の壁にアゲハ蝶の蛹が!!
数週間前に我が子が発見。
その時すでに「ワイ、もう蛹になりまっせ。触らんといて。」みたいな状態で。
数日のうちに茶色い立派な蛹になったあの子は、周囲との接触を避けるかのように「殻」に閉じこもってしまいました。
 
我が子たちも興味を持っているし、良い機会だから、自然の力に任せて観察することにしました。
 
ここで1つ疑問が。
「アゲハ蝶って今ごろ蛹になるんだっけ??」と。
小学生の頃、理科研究でアゲハ蝶の成長記録をつけたことがありますが、その時はもっと早い時期だったような。
 
調べてみたらアゲハチョウは3〜10月にかけて3〜4回ほど産卵するんだとか。
成虫の寿命は約2週間。
3月の卵は6月に成虫になって卵を生みその後、死んでしまいます。
そのチョウが産んだ卵が9月に成虫になり、また次世代の卵を産む。
さらにその卵が越冬して、翌春3月に成虫になり、また次の世代の卵を産む。
 
アゲハチョウ界隈で、すごい短いスパンではありますが、素晴らしい命のリレーが行われていた事実を知り、1人パソコンの前で震えております。
 
もしや壁にくっ付いているあなた!!越冬系の蛹ですか!?
そう呼び掛けても、殻に閉じこもったままで、中からの応答は無し。
安全な場所に避難させてあげたいけど時すでにお寿司。
壁から剥がすわけにいきませんもの。
 
♪ヒュルリ~ヒュルリララ~ 聞き分けの無い蛹ですぅ~♪
越冬さなぎと過ごす秋。これもまた乙だね。

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