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真似て、真似されて。

ものまねが好きです。
昔は定期的にものまね番組が放送されていて、家族みんなで笑いながら観ていました。今も放送されていますが、テレビ自体を観なくなってしまった気がします。放送されたあとに気付くパターン…。

今のものまねは見た目も寄せてくるから凄いですね。ジャンルも幅広くなった気がします。披露する場も幅広くなったので、SNSを検索すれば山のように出てきます。

真似されている方のファンからしたら、似てる似てないなど賛否両論あると思いますが、私は諸々の事情をさて置いて、純粋に楽しんでしまう派です。

人生で初めて観たものまねタレントは清水アキラさんです。(時代ですね笑)
祖母の職場の慰労会でものまねショーを開催してくれました。(「慰労会」も時代ですね笑)

その頃は、その時代特有のイケイケさというか勢いというか。そういうものを子どもながらに感じていました。ちょっと怖かった笑。

清水アキラさんのものまねは「元祖やりすぎ」だと思っています。
過度すぎて、面白すぎて、ちょいちょい品位を欠いていて笑。
審査員の淡谷のり子先生に怒られるとこまでがデフォルトです笑。

当時テレビで活躍されていたから、目の前で坂田師匠の真似をしながら歌い踊る清水アキラさんを観て、笑い転げた思い出。
ショー終盤、清水アキラさんにお礼のご挨拶と花束を渡す段取りがあって。
なんと、花束贈呈に選ばれたのがうちの祖母。

張り切っておめかしした祖母が舞台袖から登場するや否や
「あらぁ~今日はどうしたの!?お母さん!一張羅で張りきっちゃってぇ~」と祖母をイジり倒す清水さん。
さらに花束を渡した際に右手に光る大きな石が付いた指輪を見つけると
「これ、凄いじゃないの~。立派な墓石ねぇ!」とまたもやギリギリのイジりを展開。

イジられた祖母は大爆笑で、清水アキラさんの肩をバシバシ叩いて上機嫌で退場していきました。
イジリ方も時代ですね笑。
そんな祖母も今年の6月に空へと旅立ち、立派な墓石の下で祖父と眠っています。
そういや、あの指輪はどこへ行ったかな。

なんか、そんなことを急に思い出した週末でした。
ちなみに今は森昌子さんのものまねで笑っています。お若い頃からその歌唱力の高さで、歌手としてだけでなく、ものまね番組でも活躍されていたとか。
ちょっとだけ音程の危ういアグネス・チャン。小柳ルミ子さんにちあきなおみさん。凄いですね。
一曲、一曲は短いですが、純粋に人を笑わせ、楽しませるショーとしての完成度が高いです。

歌でもギャグでも文章でもマンガでも喋りでも、何でも良いんです。人を楽しませる能力がある人は素晴らしいですね。
さて、私にもそんな能力があれば良いのですが。


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