2023年3月書いたものまとめ

4月も半ばを過ぎてからの先月のまとめ。年度末は休めた。休みになるとおもむろにゲームを再開してしまう。Narita Boyをようやくクリア。そして新しいゲームを買ってしまう。休みは、休むんだぁ…。

本を書いている、というか正確には本の原稿を書いているわけだが、現在15.3万字。3月になって明かにペースが落ちた。理由ははっきりしていて、「この切り口は斬新だし、一章書ける!」と構成を考え、いざ書き始めてみたものの、思ったように進まなかったから。もっと具体的にいうと、テーマからずれて『日本沈没』について延々と議論していたら、沼から出られなくなってしまったのだった。『日本沈没』とともにこの章も沈没しかかっていたので、早々に切り上げて、予定していた残りの作品を論じ、しかし全体としてはチグハグなままで章を終えた。どうなるか、わからない。自分の中でも持て余してしまっているので、テーマを変えた次の章で心機一転、書き進めたい! と思うところに、新年度が始まり、あれやこれやの仕事をこなしていたら、あっという間に4月も終わるのだった。

それにしても。ある映画を論じようとレンタルDVDショップに借りに行くが、いつも貸し出し中。DVDだと100円2週間、配信だと400円で1週間…。どうしたものか。

①インフルエンサーは何する人ぞーージェイムズ・ティプトリー・ジュニア「接続された女」評(中村融・山岸真『20世紀SF④』河出文庫、収録)

これについては動画も作った。現在、5本公開。1本目は「ご祝儀」的に多く再生されたと思うが、5本目のティプトリー「接続された女」もそこそこ再生されていて、謎。というか、いったいどなたが見て(聞いて)くれているのか。手探り。不思議な世界である。収益化は「チャンネル登録者1000人」「再生時間4000時間」なので、あと100年くらいかかりそう。収益化を目標にはできないが、せめて本を売りたい。2冊目の本に繋げたい、という気持ちでやってはいる。あと、SFについてあーでもないこーでもないと話すは楽しい。ラジオDJが将来(あれば)の夢であるので、一石三鳥である。

②属性的アプローチから関係的アプローチへ――片桐雅隆『人間・AI・動物 ポストヒューマンの社会学』(丸善出版)書評

人文系でポストヒューマンについて知ろうと思ったらまずはこの本から始めるのが良い。間違いない良書。

③成熟概念の歴史性ーー宇野常寛『母性のディストピア I 接触篇』(早川文庫)評

アメリカを前にすると日本は「子供(未成熟)」とされることが多いが、アメリカはじゃあ成熟=大人国家、なのだろうか? 

④VR(仮想現実)と現実を往復するミステリーー方丈貴恵『名探偵に甘美なる死を』(東京創元社)書評

⑤1973年の失われた味を再現したい?ーー松崎有理『シュレーディンガーの少女』(創元SF文庫)評

⑥多数の利他的な少数の行動とエリートのパニックーーレベッカ・ソルニット『災害ユートピア』(亜紀書房)評

⑦タワマン文学(入門編)ーー外山薫『息が詰まるようなこの場所で』(KADOKAWA)評

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