2023年1月書いたもの

近況報告

 2023年になった! ということで2冊目の本に向けて再読&原稿整理&推敲を始めた。書き直しも合わせて1か月で7万字書いたのは、けっこう偉いと思う(自画自賛)。目次はだいたいできているので、それにそって作品を読み直し、引用をして、書いていくのだが…目次(おおまかな要約)通りに進んでいかない。読み直し&書き直ししていくと、考え直しががおこる。まあ、そういうもんだ。書き終わったとしても、本にしてくれる出版社があるかどうか、という究極の疑問(不安)が頭をよぎるが、書きたいことを書いてから考えることにする。
 YouTubeでSFについての一人語りをしようしようと思って1年が過ぎた。振り返ってみれば2022年の新年の抱負に「今年はYouTubeをやろうかしら」とあり、2023年もまったく同じことを思った。うむむ。簡単でいいので続けられるものを、ゆるゆると続けてみたい。が、どうなるか…。

➀評論「ミステリとポストヒューマン」(『ジャーロ No. 86』掲載)

 商業誌に評論が掲載された。電子版(のみ)ですので手に取りやすいと思思うので。ぜひどうぞ!
 西式豊『そして、よみがえる世界。』を主に論じた。方丈貴恵『名探偵に甘美なる死を』にもじゃっかん触れている。タイトルは「ミステリとポストヒューマン」だが、VRやBMI(ブレイン・マシン・インターフェイス、脳から信号を拾い機械やロボットを操作する技術)と連続させてポストヒューマンを考えた。

➁パンデミック後の世界で身体と社会を結ぶには?ーージョン・スコルジー『ロックイン 統合捜査』(内田昌之訳、早川書房)書評

➀のジャーロ原稿を書いているときに、BMIのミステリっていえばスコルジー『ロックイン』があるじゃん、と思い出して再読してみた。ミステリーというよりサスペンスか。読み始めたら、さすがに面白くて一気に読み終えた。

➂ディストピア小説の源泉ーーザミャーチン『われら』(松下隆志訳、光文社古典新訳文庫)書評

大学生のときロシア文学を履修していたが、その講義で紹介され、読んで以来の再読。全体主義だが、ロマンス。全体主義だから、ロマンス。

➃監視国家・中国の特殊性と普遍性ーー梶谷懐・高口康太『幸福な監視国家・中国』(NHK出版新書)評

監視の生産的・生政治的な側面はもっと強調されてしかるべきだろう。(賛成しているわけではない。)

➄スマートフォンはガジェットだろうかーー戸谷洋志『スマートな悪 技術と暴力について』(講談社)評

良い本。


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