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絵が良い、演技が良い、しかし何と言っても歌が良い キリエのうたを観て

え、アイナ・ジ・エンドもしかして本人が出てるの・・?

キリエのうたを観てきました。10月13日公開映画。
「リリー・シュシュのすべて」や「スワロウテイル」の岩井俊二監督で音楽が小林武史と聞いて、これは観るしかないなと。
後、最近アイナ・ジ・エンドの曲にハマっていたというのもあります。機動戦士ガンダム水星の魔女のエンディング 「Red:birthmark」を聞いて、この歌唱力の高さは何なんだ。。とはまってしまいました。
そんな彼女が楽曲を出すならこれは良い映画に違いないと、そんな気持ちで映画館に足を運びました。しかし、まさか本人が主演しているとは知りませんでした。

特に、アイナジエンドの顔とかを知っているわけでないので、始まってもすぐには気づかなかったのです、アイナ・ジ・エンド本人が主演とは。
映画の冒頭から歌っているわけですが、これがまた響く。しかも、普通に演技も上手いので、主演は女優なんだろうけど、歌っているのアイナジエンドの声だよね、、え、歌を乗せているの?うますぎじゃないか。。これはもしかして本人か。。それしかあり得ないな、、凄すぎでしょ、と多分他の人とは違うところからまずは映画にのめり込みました。

岩井俊二らしい綺麗な映画だけど、何よりすごい•••

ネタバレで損なわれるタイプの映画ではないですが、普通に岩井俊二と小林武史で音楽映画らしい、くらいで観にいくのがもしかしたら一番楽しめるかもしれません。
約3時間と長尺ですが、個人的には飽きることなく楽しめました。やはり絵の綺麗さと音楽が素晴らしい。ストーリーはどことなくアンニュイな感じです。個人的には何ヶ所か共感するところがあり、涙もほろり、という感じでした。

しかし、何といっても、アイナ・ジ・エンドの声の良さです。劇中、主演が歌うシーンがいくつかありますが、その度に観客が息を呑むようなそんな魅力がありました。うーん、この映画で一気にアイナ・ジ・エンドは歌手としての認知度が上がりそうな気がします。

少しずつ東日本大震災の心の傷に触れる映画が増えてきた

作品の中では東日本大震災のストーリーが出てきます。メインといっても良いですが、他のストーリーもあるので、個人的には必ずしも東日本大震災をテーマしている、とも言えないと思いますが、
鑑賞しながら、確かにこういうストーリーもあったのだろうなあと感じました。亡くなった人を想っている、みたいな単純な話にしないところが岩井俊二監督らしいなとも思います。色んな意味でのぐちゃぐちゃな感情、を垣間見るシーンがあり、シンプルじゃないんだよなぁとか思ったり。
もちろんこれまでもありましたが、特に今年に入って東日本大震災後に残された人の話をテーマにした全国上映の映画が、増えてきた気がします。10数年たち、ようやくテーマとして向き合えるようになってきたとも言えるのでしょうか。
個人的には、被災地が忘れ去られずに人々の中に今でも残すという意味では大切なことだと思います。

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