最近はもっぱら宇多田ヒカルの楽曲を再生している。

3月8日についにシン・エヴァンゲリオン劇場版の公開が決まった。

遂にこれでおしまい。せっかくなのでこれまでのシリーズの視聴歴を振り返ってみる。

１.テレビシリーズ（1995年-1996年）

言わずとしれた元祖。26話構成。

私はこれは中学-高校生の時に見た気がする。当時はまだインターネット黎明期みたいな感じで、ネットのカオスの中にアニメが埋まっていた。シリーズ終盤にかけていく、怒涛の展開に衝撃を受けた、ハマった。まさにティーンエイジを生きていた自分には深い理解などは出来ないものの、全然ハッピーエンドでもないし、でも何だか思想的なゴチャゴチャの中に惹かれるものがあるような感じだったように思う。

これがゴールデンタイムに放送されていたとは。。さすがバブル崩壊後。。。大人の？アニメの入門はこの作品だった気がする。

2. 旧劇場版　シト新生・Air/まごころを、君に

これも高校生の時かな。同じようにネットに落ちているのを見つけてきては眺めていた。当時はまだYoutubeとかにもアップされていた。冒頭がぶっ飛びすぎ。。振り返ると今ではさすがにあの演出は出来ないのでは。。

謎は深まるばかり、これは、エヴァのアニメの作りかたって何なのだ。。と混乱しながらも病的な感じから目が離せなくなる感じ。気持ち悪いって何なんだ。。。とかとか。こ、これでエンディング。。。というのはテレビシリーズから変わらない。

新劇場版も良いけれど、旧劇場版の鬱々としながらも終末が描かれる雰囲気はエヴァの魅力の一つだと思う。

3. 新劇場版:序(2007年)

序の記憶は薄い。色々と忙しい高校生だったということもあったけど、個人の経験ではテレビ→旧劇場→新劇場（お、またテレビ版のノリなのね）という感じだったと思う。全体的に綺麗になったねくらいに思っていたけれど、のちに大学生時代にはたくさんリピートした。ヤシマ作戦は熱い、と大学時代の同じ寮の同級生は語っていたが、確かに、序には名シーンが沢山ある。

4. 新劇場版：破（2009年）

前作から2年。これは衝撃的だった。大学に進学して、東京でみる映画は新鮮で。「え、シンジくん成長している。。」と、テレビー旧劇場版で耐えてきた理不尽感みたいなのを解放するシンジの行動に何だか感動した記憶と、エンディングのbeautiful worldが印象的。エヴァはエンディングオシャレなんだよな。。いまだに大学生時代前半の記憶とbeautifl worldは連動している気がする。ワクワクしていた。

5.新劇場版：Q(2012年)

これは楽しめた。前作が新劇場版って全然違うんだ。。と思わせてくれただけに、今回はどんな入りになるのか、と身構えて映画館で視聴。なんかこう、前作の終わり方がやっぱり今シリーズは現代的に、前向きなのかしら、とか思っていたら、シンジくんはなかなか報われない。ミサトさん、まじきちです。。全然ぶっ飛んでいるけど、やっぱりこれはエヴァだね、というところと新テイストが混ざっている感じ。

てか冒頭の巨神兵って何やねんというツッコミとかもありつつ。昔の夏休みアニメとか、よく同時上映とかやっていたけど、今はもう少なくなったよね。

この頃はああ、多分最終作を観て大学生活を終えるんだなあと（間に合うかなあと）思っていた程度ではあった。

6. シン・エヴァンゲリオン 劇場版（2021）

まさか9年越しになるとは笑　この間色々あったけど（そもそも"シン"になるとか、シン・ゴジラとか、庵野監督のジブリ声優とかとか）

進んでいるんだか進んでいないんだかわからないけど、ちょっとずつ小出しに出てくる情報をたまにネットで集めている自分がいた。もうとっくに社会人になってしまったけど、中学生ー大学生まで付き合ってきたエヴァの完結はあの頃との決別、という感じもしていくばくかの寂寥感がある。

コロナで延長が決まっても（それは本当にコロナが原因だったのか？）

再度延長が決まっても、まあまあ、とそんなに観たくならなかったのはそういういくばくかの淋しさもあるのだろう。

ありがとう　さらば全てのエヴァンゲリオン

こうして思い返してみると、それぞれのエヴァの作品にはこの時はこういう感じで見ていたなあとか、そういう感想を共有していた同世代の友人とか、あの頃の雰囲気とか、色々思い返される。

そして遂に最後の作品が完結する。全155分。どんな内容でも、これで最後。劇場には、きっとそれぞれのエヴァンゲリヲンを胸に観客が集まるのだろう。最後にどんな感想を抱いて劇場を後にするのかはわからないけど、2021年はああ最後にエヴァを観た年かと思い出す日が来るのだろうか。

せっかくなので、最終作を観る前の感想？を備忘録代わりに描いてみた。終わって欲しくない夏休みを懐かしむ気持ちにちょっと近いかな。

ありがとう、さらば全てのエヴァンゲリオン。