あしかけ8年

2月3日

明日のことで気持ちが前のめりになっている。

旦那がセミナーを開くことになっていて、その手伝いをするのだ。

セミナーというと少し堅苦しいイメージだが、第一回目の明日は少人数

でやる勉強会なので気兼ねない。

気兼ねないとは言いつつ、内容は「自己実現」。いわゆる自己啓発だ。

ごく近しい人たちと自己実現の話をする。

声をかけた人たちには、すでに各々が「自己」を知っていて、あるいは自ら

自己啓発に触れはじめた人もいる。

どんな反応が飛び出すのか、私は興味深々なわけだ。

さて、私の旦那であるが、普通の人間であることは間違いない。

しかし、「自己啓発」という言葉の意味も知らないうちから、

「それってなんだか胡散臭い…」と、敬遠しているようなどうしようも

ない私を、家族の厄介な問題にぐりぐりと髪を引っぱり回されていた私を、

「この世は、苦労してなんぼや!」とガリグリに固まった脳みそをもった

私を、旦那は実に8年もの時間を費やし、たぶん、自己啓発なんていうもの

から一番遠くにいた私を、徐々に解きほぐしてくれた。

明日は、その時の私の状況なんかも話すことだろう。

それは一向にかまわないのだが、過去に私が旦那に投げまくった実に中身の

ない言葉や、中学生みたいな幼稚な発言に関することは、

「だれがそんなこと言ったの?」とすっとぼけようと思っている。

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