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日記 (231103〜231109)

2023/11/03 Fri

文化の日。日付が変わった頃から陣痛が始まり、その日の夜、第一子である息子が産まれた。

夫がずっと立ち会ってくれていたこと、無痛分娩で身体への負担が少なかったこともあり、穏やかな気持ちでその瞬間を迎えることができたと思う。
出ておいで〜〜と念じながらいきんでいたのだけど、息子が産まれ出た瞬間にぼろぼろと泣きだしたのには、自分でも驚いた。
嬉しい、ほっとした、産声がかわいい、いろいろその涙には理由があると思うけれど、うまく説明ができない。

3500グラム超えの大きめ赤ちゃん。体重聞いた瞬間、少し笑ってしまった。そりゃあお腹も重たいよね。産声がすごく元気。初めて抱かせてもらった時の温かさに感動した。いのちって、すごい。本当にこの子が、お腹のなかにいたんだ。

出血が多めだったため、わたしの処置が終わるまでの間、夫は子どもと別室にいたのだけれど、その際に助産師さんが撮ってくれた夫と息子のツーショット写真は、なんというか胸にぐっときた。


3人で過ごした時間がそれなりにあって、夫とぽつぽつと話した気がするけど、疲れていたからあまり覚えてない。

出血が多かったからだと思うけど、点滴入れてもらったりしていたので、日付が変わって2時間ほど経ったあとに分娩台の上で寝た。その前に食べた食事が、とても美味しかった。

2023/11/04 Sat

産後1日目。分娩台の上で起床。
出血多量のため、移動しないほうがいいとのことで午前中のほとんどを分娩室で過ごす。
10時頃に息子と再会&初めての授乳。まだ何も出ないので、咥える練習だけ。初めてだからお互いに下手くそだった。

昼前に回復室みたいなところに移る。尿の管が入っているし、ふらつくと危ないから、ということで車椅子で移動した。管は明日になるまで抜けないから、それまで歩けないと言われて少し残念……。
新生児室の近くだから、赤ちゃんの泣き声が時折聞こえてくる。

お昼ご飯が豪華で嬉しかった。ステーキのお肉がレアだったり、温泉卵がメニューに入っていて、もうそういえば生物いけるんだ!と嬉しくなる。

午後、夫が面会。その時間に合わせて、助産師さんが子どもを連れてきてくれた。起きていたので、お顔がはっきり見える。
夫が買ってきてくれたケーキをふたりで食べた。自宅近所にあるケーキ屋さんのもの。秋らしい限定のもので、美味しかった。



家族3人の時間を過ごせて、なんだか嬉しかった。
夕食後、どうしてもトイレ(便意のほう)に行きたくて、相談したところ尿の管も取ることに。看護師さんの介助のもとトイレ移動できた。確かに足は震えたけど、目眩はなし。自分の足で歩けるって、嬉しいことだね。

2023/11/05 Sun

回復室から、個室へ移動した。

午前中に沐浴指導やら授乳指導やら。沐浴ではギャン泣きされる。わたしの手際が悪すぎたなあ。
授乳は昨日よりは進歩を感じる。まだ何も出ている感じはないけどね。

夫と母が面会に来る。母はわざわざ特急に乗って、来てくれた。子どもはほとんど寝てたけど……でも最後の最後に起きていたから、よかったかな。
義母とはビデオ通話で、子どものお顔を見てもらう。母も義母も、すごく嬉しそう。
「名前を早くつけてもらわなくちゃね〜」と子どもを抱きながら言われてしまう。候補はしぼっているけれど、まだそういう余裕がないんだよねえ。

今日から母子同室。夜は22時まで。子どもが部屋にいるのは嬉しいけれど、まったく気が休まらなくてこれからのことを考えると不安しかない。

診察にした助産師さんと話していて、ぽろりと授乳の不安を口にすると、自然と涙がぼろぼろ出てきて自分でもびっくりした。でも人に言えてよかった。助産師さんからもいろいろ言っていただけて、ちょっと安心した。
母からの「授乳は出なくても絶対ちゃんとしたほうがいいよ〜〜」という、良かれと思って言ってくれた言葉を、気にしちゃっていたんだと思う。

授乳前のマッサージで、じわじわと母乳がにじんでいて嬉しくなった。少しだけ不安が解消できたかな。

2023/11/06 Mon

母子同室2日目。
退院前指導やら、いろいろ忙しなくてあっという間。

助産師さんが、母乳マッサージをしてくれる。めちゃくちゃ痛かったけど、自分のやり方は全然できてなかったんだ… と思った。「ちゃんと出てるから、自信持って!」と言われる。そのとおり、マッサージしただけですごく滲んできていたのでびっくりした。

面会に来た夫と、子どもの名前のことを話し合う。ほぼ決まりかな、という感じだけどまだ決定はせず。退院してから、バタバタしそうだけど早めに決めたい。
夫の面会中、取り上げてくださった助産師さんが部屋に来てくださり、足形やその時の写真などをくれた。いろいろお言葉をいただいて、また泣きそうになる。涙脆いなあ。

今日は完全母子同室だったけれど、子どもが寝ていても、気になって仕方なくて一睡もできない。夜の授乳を授乳室でしていると、助産師さんからフットボール抱きを教えてもらった。横抱きより深く咥えられて、こっちの方がわたしと子どもには合っているかも。

2023/11/07 Tue

日付変わって4時過ぎの授乳を終えて、子どもが血液検査があるから、早めに預ける。その後、朝ごはんまで眠れたので良かった。でも、家に帰ってからが不安すぎる。

今日で退院なので、準備などバタバタ。荷物は前日のうちにまとめていたけれど、出発する前に授乳を済ませたりと、なんか忙しかった。

夫が愛車で迎えに来てくれて、退院。病院から出る時もまた泣きそうになっていた。不安で、というよりも感慨深さ、みたいな理由だと思う。
病院から出たとき、秋らしい少し冷えた空気に身体を震わせた子どもの顔を、一生忘れないだろうな、と思った。とても澄んだ空の下、3人で暮らす家に帰った。

帰宅後、お祝いとお疲れも兼ねて、夫がお寿司をとってくれた。嬉しすぎる。「お疲れさま」「まあ、これからスタートだけどね」なんて、話をしつつ、ふたりで食べた。

授乳はしっかり滲むようになっていて、昨日不安になっていたよりずっとスムーズになった。というか、子どもはミルクもぐんぐん飲む子だから、母乳出なくてもなんとかなるんだよねえ。いっぱいいっぱいになっていたんだな。

夫がした初めての沐浴は、ギャン泣き。ごめんねえ、とふたりで言っていたけど、わたしの沐浴実習よりはスムーズだったよ…。今後もできれば夫にお任せしたいな。
わたしは沐浴後の担当だったけれど、保湿忘れかけたりしちゃった。あれだけ泣かれると、慌てちゃうね。あと、臍の緒の消毒&乾燥を恐々としてしまう。これで合っているのかな。膿んだりしないかな。

ふたりで夜、子どもの話しながら名前を決める。明日、夫が出生届を出しに行ってくれるそう。すごく悩んだけれど、わたしも夫も思いが一致した名前にすることができたから、良かったかな。たくさん、愛を込めて呼んであげたい。

2023/11/08 Wed

夫が役所まわりの手続きを終えてくれた。
出生届を出した翌日に、マイナンバー入りで住民票には子どもの名前が記載される、というのだから驚きだ。戸籍はもう少し、時間がかかるらしいけれど。

職場から、出産日についての確認がきていたので、所属部署の管理職と人事担当に連絡する。「おめでとう」「家族での時間をゆっくり過ごして」なんて、言葉にしてもらえるとやっぱり嬉しいものだね。

家で2回目の沐浴は、夫のスキル向上によりほとんど泣かず、気持ちよさそうだった。よかったねえ。
夜の授乳も、少しずつペースがわかってきたので眠れるようになった。起きてほしいタイミングではやっぱり起きてくれないけれど、気になって眠れない、ということはなくてわたしも細切れだけど眠れている。夫が眠る前に仮眠できているのも、ありがたい限り。
小さいけれど、一歩ずつ前進できていると思う。

2023/11/09 Thu

ぴよろぐのアプリを導入する。入院中は紙に記録していたんだけど、家ではまったくできていなくて。可視化できると、データでしっかり確認できるから良いね。

ベビーモニターも本格導入。子どもが寝ている部屋はリビングのすぐ隣だし、賃貸アパートで広くもないから、買うのは迷っていたけどあると安心だ……。特に、夜に寝ていて大人がご飯食べている時とか。海外製の安めのものだけど、性能としては十分だと思う。念のため、買っておこうと言ってくれた夫に感謝。

💩が盛大に漏れちゃって、お洋服も汚れる……というのを初体験した。いやあ、焦った。大変だった。
おむつ替えをしているマットにペット用の防水シーツを敷いていたから、被害は最小限だったと思う。ベッドに敷いているタオルとか汚れてなくてよかったよ……。
汚れたお洋服、ウタマロ石鹸で手洗いをした後に洗濯したらちゃんときれいになっていた。もうこの汚れは落ちないのか… とショックを受けていたから嬉しい。

赤ちゃんのいる生活、忙しないけれど楽しさとかかわいさがもちろんあるから、なんとかこなしているっていう感じかなあ。

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