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カンボジア大手銀行サタパナ銀行と共催!カンボジアの農村部で金融リテラシーワークショップを行いました

皆さん、こんにちは!野馬です!
4月に入りましたね!ご入学、ご進級、新社会人の皆さんおめでとうございます!桜もちょうど満開な頃でしょうか?🍡🌸
カンボジアはというと、実は4月が一年で最も暑いシーズン🥵💦既に日中は35℃を超え、日に日に暑さが増しているのを実感しております・・(笑)

さて、先月2月14日に、エコロギーが拠点を置くカンボジア農村部・タケオ州にて、現地の農家さんを対象に、金融リテラシーワークショップを行いました!
そして、今回はエコロギー単独ではなく、カンボジア大手銀行のサタパナ銀行さんと共済という形で開催をさせていただきました!!
今回の記事は、本イベントの開催背景や当日の様子を、各社の代表に一部インタビューもさせていただきながらお届けします!ぜひ最後までお読みください😁


1.イベントの開催背景ー農村地域における情報格差

早速ですが皆さんは、カンボジアのタケオ州をご存知でしょうか?
プノンペンから2時間ほど南に車を走らせたところにある、田んぼの広がる田舎町です🌳

のどかなタケオ州の風景

私も現在ここタケオ州に住んでいます。英語が通じる人はごく僅かしかおらず、都市部にあるようなスーパーマーケットやレストラン、ホテルもほとんどないようなところ。ですが、自然豊かで落ち着いており、時がゆっくり流れているように感じられる場所で、個人的にはすごく気に入っています🍃

そんなここタケオ州で、金融リテラシーワークショップを開催した背景にはどういった課題があるのでしょうか?

エコロギー代表 葦苅:
エコロギーの契約農家さんも、「銀行口座」を持っていない人は多いです。以前「なぜ銀行口座を持たないのか」というのを農家さん方にお聞きする機会があったのですが、回答には「銀行口座に貯蓄しておくお金がない」経済的な理由に加えて、「他人にお金を預けるのは信用できない。自分で持っていたほうが安心」というような固定概念も強くあるようでした。
コオロギ養殖における「お金の動き」を見ていても、コオロギを売って、得たお金で餌や備品を調達、足りない場合はコオロギ売却後の後払い・・・。事業を行う人なら当たり前にやっている収支管理も、行っていない人が多いのが現状です。
そこで、地場に根付き、地域経済の活性化に寄与するサタパナ銀行さんと連携をし、金融知識やコオロギ養殖という新しいビジネスについて情報提供を行うことで、より効率的な事業運営に少しでも貢献できるのでないかと思い、今回このようなワークショップを開催いたしました。

サタパナ銀行代表 黒木さま:
近年、カンボジアではモバイルアプリやQRコードの浸透により、急速に金融アクセスが拡大しています。そのような中で、ただ便利さを提供するにとどまらず、建設的にお金を使い、貯め、増やしていくことを伝えお客様と共に成長していくことも、私たち銀行の大きな使命の一つだと思っております。その目標に向かう上で、手軽で安定した収入源の提供が可能なエコロギー社のサービス、また収入獲得手段のみならず栄養面の向上なども含めて様々な角度から包括的な貧困撲滅・脱却を目指しているエコロギーさんの理念やご活動に賛同し、今回ご協力させていただきました。

学術的には後発開発途上国に分類されるカンボジアですが、首都プノンペンは今や高層ビルが立ち並び、かなり発展が進んでいます。しかし、まだまだ都市部と農村部には大きなギャップがあり、情報格差や新たな価値観の受け入れ度合いの差は様々な分野で課題となっています。「金融」の分野もその一つなんですね。

2. ワークショップの様子

ここからは、実際に当日行ったワークショップ内容や、農家さんの反応など当日様子をお伝えします👀

当日イベントはお昼14時スタート。私たちは1時間前に集合をし、準備をしていたのですが、13時半頃から人がちらほら・・・日本人が時間に厳しいというのは海外の友人と待ち合わせをしたりすると結構ネタ的に言われるのですが、カンボジアの方も時間にはしっかりしている方が多い気がしました!
受付では、コーヒーと一緒に弊社のコオロギ商品「アンコールクリケット」を提供しました。皆さんがいつも大事に育ててくださっているコオロギはこんな形で商品になっているんですよ〜

弊社カンボジア人スタッフが笑顔で受付と誘導😄

そんなこんなで、特にトラブルもなくオンタイムにワークショップをスタート。

今回のワークショップの流れとしては、まずサタパナ銀行さんから、金融リテラシーについての全体的なレクチャー、その後エコロギーパートに移り、具体的に収支管理の仕方を参加型で行い、最後質疑応答という流れのワークショップでした。

サタパナ銀行さんからは、金融リテラシーを身につけることの重要性、貯金目標を達成するためのティップスなどを主にレクチャーいただきました。その中で、そもそも「お金を貯める目的は一体何なのか?」と農家さん問いかける場面があったり、収支管理に関する例えでは農家の例を紹介するなど、非常に農家さんに寄り添ったコンテンツでした。

サタパナ銀行さんによる講演を興味深く聞く農家さん方

皆さん終始熱心に聞いている様子で、中にはメモをとりながら話を聞いている農家さんもいらっしゃいました。

金融に関して全体を把握し、収支管理の大切さを学んでいただいたところで、エコロギーからは「実際どのように事業(主にコオロギ養殖)の収支を管理するのか?」を実践的に学べるコンテンツを用意しました。
そこで用いたのが、日本ではお馴染みの「家計簿」です。今回はこの家計簿を少し簡略化した形でワークシートを作成し、「コオロギ家計簿」を皆さんでつけてみました。

🦗「コオロギ家計簿」🦗

そもそも家計簿というのは日々つけていくものなので、なかなか思い出してつけるor想像でつけるというのは難易度が高かったかと思いますが、クメール人スタッフのサポートのおかげもあり、なんとか皆さんにトライしてもらうことができました!
お金の動きを可視化してみることで、参加者の皆さんからは「意外と無駄なものにお金をつかっているな」という声や、「思ったよりも利益がでているかも・・?」といった声もあがっていました。収支管理をすることで見えてくるメリットを少しづつ感じてもらえたように思います😊

積極的にワークショップに参加する農家さん

そして、最後は質疑応答の時間です。皆さん活発にご意見・ご質問をくださり、中には「銀行口座を開設してみたくなった」と詳しく尋ねる農家さんもいらっしゃいました!!

スタッフに質問をする農家さん

3.終わりにー代表挨拶

最後に、このワークショップを終えて、それぞれの代表に思いをお伺いしました!

エコロギー代表 葦苅:
前回の「食・栄養」のテーマに続き、今回は金融のプロであるサタパナ銀行さんと「金融・経済」をテーマにワークショップを開催させていただくことができ、大変喜ばしく思います。「なぜお金を貯めるのか?」を明確にし、お金の流れを把握することが、効果的な事業運営のために、非常に重要であるということに気づいていただけるとても有意義な場になったと感じます。これからもカンボジアの農家さんのお役に立てるテーマを模索しながら、一緒に成長していきます。

サタパナ銀行代表 黒木様:
このようなイベントをエコロギー社の皆様と共同開催出来、大変うれしく思います。サタパナ銀行は、カンボジアの人々の事業や暮らしを銀行サービスやテクノロジーを以て向上させていくこと、およびカンボジアの持続可能な開発をミッションとして掲げておりますので、農村部へお住まいの方への金融リテラシー講座の提供をしつつ、当行のお客様へサステナブルな収入源の新たな紹介が出来た今回の試みは、そのミッションにまさに合致するものであったと思います。引き続きカンボジアにお住いの皆様の益々のご発展の為、このような取り組みを継続的に実施し、成長のサイクルを構築したいと考えております。


今回も最後まで、お読みいただきありがとうございます!次回もお楽しみに⭐️

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