井之頭五郎はスマホを見ながらご飯を食べない
マルチタスク能力は大切だ。
マルチタスクとは色々なことを同時に進行する能力の事だ。とかく現代人は忙しい。任されている事、期待されている事、やる事、やりたい事は山ほどある。
通勤中にスマホでメールチェック、ニュースチェックなんて朝飯前。
YouTubeを見ながらご飯を食べてそのご飯をインスタにアップするなんて今の若者にとっては当たり前だ。マルチタスクとすら思っていない。
かく言う私も忙しくする事がまんざらでもなくてnoteなんかに手を出して無駄に忙しさが増している。【自業自得】
食事をしながら携帯を見る行為に関しては割と当たり前にやっている。私の場合アプリを起動して遊んでいることも少なくないのだけど。
しかし当たり前に思っていたその行為を振り返るきっかけに出会った。
孤独のグルメが教えてくれた「集中」
皆さんはドラマ「孤独のグルメ」をご存知だろうか。
簡単に言えば独身の個人事業主のおじさんが偶然見つけたご飯屋さんでご飯を食べて心の中でなんだかんだと感想を言ってるという本当にただそれだけの番組だ。
内容そのものは毒にも薬にもならないし、強いて言えば食欲が増すくらいだ。ハラハラドキドキもしないので是非未視聴の方はご覧になってほしい。
この作品の主人公のおじさんである「井之頭五郎」なる人物は食事中に本や雑誌、携帯電話を決して見ない。
ご飯を食べる井之頭五郎はその味付けや、白ご飯とおかずの調整、食べ方、果ては隣の席の客のおかずのチェックなどに忙しい。そこに別の情報を入れるスキマはないのだ。
彼はその場の食事という活動に「集中」しているのだ。
ドラマなのだから本や携帯を見ないのは当たり前という野暮な突っ込みは横に置いておいて、井之頭五郎は私を含む現代人が忘れかけていた「集中」することを教えてくれたように私は感じたのだ。
集中することは礼儀
私も家では料理をする方なのだが、妻が「おいしいね」と言ってくれるととてもうれしい。作った甲斐があるというものだ。
全てのケースとは言い切れないが、食事を提供する側(店や人)は食べる人に喜んで欲しいという気持ちと共に料理を提供している。
提供されたご飯によそ見せずに向き合って集中して食事をする。
これは提供側に対する客としての当然の礼儀だ。
いつしか食事という人間にとって生命活動の維持に重要な行為であり大きな楽しみもただの「栄養補給作業」になってしまったのかもしれない。
「栄養補給作業」のかたわらで「情報収集作業」をするのはとても効率的なことではあるが、本当にそれでいいのかと考えてしまう。
時には目の前の食事に集中してみるのも良いと思う。
色々なことに気づけそうだ。
今まさに食事を摂りながら記事をお読みになっている方にお伝えしたいのは
まず、お読みいただきありがとうございます。
次に一旦携帯を置いて、目の前の食事に集中してみましょう。
携帯は忘れなければどこにも行かないが、目の前の食事は今が一番おいしい。
私もご飯を食べながらnoteの記事を書くのはやめようと思う。(やってたのかよ)
ご飯を作ってくれた人に感謝しつつ、美味しくいただこう。
※最後までお読みいただきありがとうございます。
出張中に「孤独のグルメごっこ」をしているのは秘密。しかも井之頭五郎と違って入った店がハズレということがほとんど。ということは井之頭五郎も相当数のハズレを引いているはず。当たりを引いた時の喜びはひとしおのはず。頑張ります。九州でいいお店あったら教えてください。
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