見出し画像

埋めたい気持ちを尊重しながら余白をつくる

カレンダーアプリだと、書ける量はほぼ無制限だ。
アナログ手帳だと、手帳の大きさや各スペースの広さで人によるけれど、書ける量が決まってくる。

書ききれないほどの予定がある時は、1日の予定をとにかくこなしていく流れ作業のような日々に陥ることもあるので、意図的に予定を減らす必要がある。

他の記事でも提案している「1日の予定を3つにする」ことも、そのひとつ。

もうひとつは「手帳のサイズを再考する」

手帳を選ぶ時に「自分が一番書きやすい文字サイズ」を考慮しながら、予定を書くスペース、特に月間ページに注目すると良いかもしれない。

多くの場合、B6~A5サイズだと書きやすいのではないかと感じている。

月間ページに注目

スケジュール帳を持っている多くの人が、月間ページを活用している。
予定の確認や書き込みはまず月間ページから、という人も多い。

ちなみに自作の366(365)pasosは見開き2ヶ月にしている。

2ヶ月を一覧できることで、中期的に予定を見て調整することを目指しているのと、見開き1ヶ月の月間ページよりもあえて書くスペースを小さくすることで、予定をたくさん書けないようにもしている。

週間ページを埋めたい気持ちを尊重しながら余白をつくる

週間ページは月間ページに比べると、書くスペースに余裕があるのでつい空白を埋めたくなる。
その気持ち。分かる。
わたしも長い間、手帳の隙間を埋めることが楽しくてやっていた。
しかし、その結果。
疲れて手帳の隙間を埋める充実感と疲労の間で「何か違う」と思いながら、埋まらない不安が大きくなるようになる。

不安感が勝ってしまう間は普段書かないようなことをあえて書いて埋めてみると、スペースを埋めながら余白をつくることができるかもしれない。

睡眠を基準にする

「寝る時間/起きる時間」を書く。
学生でも、仕事をする人でも、仕事をしていない人でも「睡眠時間をこのくらい確保しないとスッキリしない」とか「起きないといけない時間」みたいなのが人それぞれあるだろう。

それを予定として書く。
毎日守るのは難しい場合もあるけど、イレギュラーな時はそれも予定として書く。毎日機嫌よく生活するのに、睡眠はかなり重要な要素だからぜひ大切にしたい。

寝る(布団に入る)時間と起きる時間を書くことで、その間は睡眠時間として予定は埋まる。
これに違和感がある場合は自分が行動(学校や仕事)する時間しか書き込めない手帳にするのもひとつ。

そして、寝る時間もしくは起きる時間を基準に生活行動も見直してみる。
例えば「寝る1時間前はスマホを見るのをやめて本を読む」と決めたら本を読む時間として予定に入れる。

移動時間を書く

つい「誰かと会う」「~をする」といった用事だけを書いて隙間が空いているのが気になる。その隙間に移動が必要なら移動も手帳に書く。
もし、オンラインの予定だったらその予定のための「準備」と予定後の「タスク整理(メモを整理、打ち合わせで決まったことに少し着手する)」の時間を15分ずつ入れる。
15分も必要なくても入れる。

自分の用事を優先的に入れる

過去に書いた「1日の予定を3つにする」の「3つ」に自分の予定も1つとしてカウントするとさらに余白を作りやすい。

ちなみに「手帳を使い始める時、一番最初に自分の休日から書き込む」というのも、よくお勧めしている。

「買い物(スーパーに行く、も自分のための服を買いに行くも同じくらい大切!)」や「銀行、郵便局へ行く」「犬の散歩」といった「手帳に書くほどでもない、些末だと認識しがちな予定」だからこそ、大切に。

休日も同じように1つの予定として入れる。

まさに「忙殺」の状態は自分をおざなりにしている時。
わたしはやったことがないけど、ランニングマシーンではじめは目的を持って走っていたはずが、だんだん心を無にして走っている間にスピードも上がっていて、辛いけどマシーンは動き続けるから走り続ける。
こんな状況なのかもしれない。

動いているものごとをいったん止めるのは難しいけど、一旦止めて整理して再始動するのも悪くない。
そこまでではない、という方もぜひ見直す時に参考にしてみてください。

この記事が参加している募集

仕事のコツ

with 日本経済新聞

サポートはフィールドワークや研究、社会実験の支えとして活用いたします。