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めっちゃ読みやすい!/38冊目 昆布山葵 『同じクラスに何かの主人公がいる』 角川書店

始めに

見てくださって、ありがとうございます。
えだまめです。

今日も今日とて、電車の中で書いてます。

私がハマっているゲームで、昨日から推しがピックアップのイベントが始まりました。期間限定なんですけど引けそうにないので、復刻を狙いたいと思います。

今回は、とても読みやすい小説の紹介です。
どうぞ!!

主人公に憧れたことはある?

皆さん、物語の「主人公」に憧れたことはありますか?

私はありません。
なぜなら、私が私の人生の「主人公」だし、
主人公になってやる!!
って思ってたからです。

…ちょっと痛い?
でも、この考えは今も変わってないのです。

例えば自分の人生を映画にした時。紛れもなく、自分が主人公です。
その映画は誰にも刺さらなくていい。自分だけが心底面白がれたら。あー、思えばこんなこともあったけど、なんだかんだで良かったよな。
ここで伏線を回収したんだよな。面白い映画だった!って思えたらいい。

脱線したね。

その「主人公」に憧れていないのが、本作の語り部です。

視点が面白い!

この本の「視点」は、ちょー平々凡々な男子高校生の二宮。

二宮は気づいてしまうのです。同じクラスのクラスメイトの神宮寺が何かの「主人公」だということに。

授業の途中なのに「何だ、このエネルギーは…!?」とか言い出して、教室を抜け出しちゃうし、帰ってきたら血だらけだし。翌日には、全ての怪我が治ってる。…え?
何より、それに二宮以外のクラスメイトは違和感を持っていないのです。

それで二宮は仮説を立てます。ここは神宮寺を主役としたフィクションの世界で、自分はそこのモブキャラなんだろう。

さあ、この仮説は合っているのか!?

この、少年ジャンプなどであるバトル漫画の、紙面外を見ているような感覚で、とてもスルスル読めます。

こんな、the・主人公☆みたいな奴がいたら、主人公なんてめんどくさい、目立ちたくないと思う二宮の気持ちに頷けるものがあります。

二宮はモブキャラでいたいのです。平凡がいいんですけど、そうもいかなくなってくるのが、面白いところ。

勝手に背負わされる役割

神宮寺と二宮以外にキャラクターがもう1人出てくるのです。ピンクの髪の女の子。神宮寺と町の角で、食パンを咥えたままぶつかりそうになります。…「ヒロイン」枠!?

その子は中学の時に、いきなり敵と戦わないといけなくなります。その子は戦いたいわけじゃないのに。普通に、皆と同じように遊びたかっただけなのに。

主人公も、レギュラー陣も本当に大変。

私が何かの世界に生きてるとしたら、ギャグ漫画が良い。ホラーとか、人が大量に死んだとか、ゾンビが出てくるのは、勘弁。マジで。

終わりに

本当に、スルスル読めるので、面白そうだなと思ったら、読んでみてください!

…皆さんは、小説や漫画の世界に行けるとしたら、どんなジャンルが良いですか?もしくは、どの作品が良いですか?
気になります。

見てくださって、ありがとうございました。
えだまめでした。

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