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【教師のマインドセット】教育に上下関係は必要か?

高校教師の枝瀬です。
主に、教育、心理、コミュニケーションや
自己啓発、日々の気付きを発信しています。

三連休の中日。

僕のいる地域は、
久しぶりの快晴なんで、
寝室周りの掃除を徹底。
布団のほこりをはらいました。

換気し、ほこりをはらい、
雑巾がけをすると、

部屋の中も気分も
引き締まります。

掃除はいいですね。

今回の記事は特に

・初担任など、まだ教員の経験の浅い方
・教育やコミュニケーションに関心のある人
・頑張り屋だけれど、まだ自信を持てない人

におススメです。
どうぞ、最後までお付き合いください。


教師に必要なものってなに?

教師に向いている人、
   向いていない人。

違いはなにかな?
考えてみました。

Xやインスタで
先生アカウントを眺めていると、
たくさんのプロフィール、
自己開示にあふれています。

実際、DMなどでやりとりした方の
お話をうかがってみても、

先生なのに、

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
コミュ障
勉強が苦手
学校が苦手
雑談が苦手
HSP
発達障害
子どもと何話していいかわからない
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

と自己分析している方が少なからずいます。

おしなべて
そういう方々は、
「ゆえに自分は教員に
 向いていないのではないか?」
と自分で自分を疑っている傾向がある。

とんでもない。

大胆なことを言えば、
僕は
どこか落ちこぼれたところのある先生の方が
生徒にとって魅力的になる可能性が
高いと思っています。

言いすぎ?

でも、逆は真ですよ。

完璧で非の打ちどころのない先生ばかりの学校は
落ちこぼれた生徒にとって
居心地の悪い場所です、
絶対。

だから、まずは、

あなたの凹は、
だれかの凸を伸ばすための
大事なパーツなんだ

自信をもちましょう。

そのパーツを生かすか殺すか?は
あなた次第。

あらためて問います。

教師として必要なものはなにか?

生徒への関心を持ち続けること

生徒に関心をもって、
ちょっとした変化を気にしてあげて、
ちゃんと気を配って
優しい言葉をかけてあげること。
それで十分だよ。

23歳大卒のとき、
僕は、某学習塾に就職しました。

4月から本格的に働き始める前に
インターンとして
授業向上のための研修合宿に参加。

上記のセリフは、そのとき、
先輩からいただいたアドバイスです。

過去のノートを見返していたら
出てきました。

アドバイスには続きがあります。

生徒への関心がなくなったら
その先生は終わりだよ。

僕は、この言葉が
教員として向いているか向いていないかの
唯一の物差しだと思っています。

すなわち、

生徒への関心があるか、ないか。

生徒に対して関心がない人は、
どんなに能力がすぐれていても、
教師に向いていない。

お互いがそっぽ向いたままの
3年間になるでしょう。

それでも「教育」は
成り立つかもしれませんが、
生徒目線で、
その先生の存在意義はゼロ、
いてもいなくてもいいんです。

それって寂しくないですか?

あなたが教師として
どんなに欠点やコンプレックスがあったとしても
目の前の生徒に対する
瑞々しい関心さえ持ち続けていれば、

そして、
その関心を
態度や行動で示していれば、

必ず生徒にとって
「意味ある」存在になりえます。

教育の上下関係

昨今、
教育における上下関係は
忌避される傾向が強い。

スポーツの世界でも

甲子園優勝した
慶応義塾高校野球部の森林監督

箱年駅伝総合優勝の
青山学院大学駅伝部の原監督

はじめ、
生徒の意見や考えを尊重する
指導者が目立っており、

かつての鬼軍曹を想起させるような
上から目線の指導者は
少なくなっているようです。

でも誤解を恐れずに言えば、
僕は教育にはハッキリ
「上下関係が必要」と思っていて、

それは、なにかというと

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
教師なら、
生徒以上に、その子の可能性を信じ、
生徒以上に、その子の成功を喜んであげる
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

この思いの強さは
本人より「絶対に上」でなければならない。

表面的な言葉遣いとか、
言うことを聞く、聞かないとか
そういう次元の話ではなくて、

その子の
まだ目に見えないけれども
確かに存在している
可能性の種に思いをはせ、

水をまき、
環境を整え、
育て育て、と
温かく見守ること。

育つまで
急がず慌てず、

本人以上に
気長に
だけど確信をもって
「待てる」こと。

この思いの強度
教師(に限らず教育に関わる方)の
資質として求められるものだし、

これがなかったら、
はっきりダメだと思います。
教師の仕事は向いていない。

くれぐれも注意してほしいこと


今回、僕が伝えたかった内容は以下の2点。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
生徒に関心を持ち続ける
②生徒以上に生徒の可能性と成功を信じる
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

偉そうに訓戒めいたお話を
してしまいました。

教師になると、
このようなマインドセットに関わる
お話をこれからも繰り返し
山のように聴くことになるでしょう。

でも、
マインドセットに関わる
お話には落とし穴もあります。

それは
一人では到底維持できない
ということ。

偉そうに語っていましたけどね、
僕自身、しょっっっっっっ中、
目の前の生徒のことを見失うんですよ。

わかったふり
理解したつもりになって
関心をなくしてしまっている。

それから、
「信じる」とか「待つ」とか
キレイな響きの言葉を使いましたけどね、
口で言うほど簡単じゃないですって!!

絶望と後悔の連続です。
自分の実の子どもたちには
「早くしろ!」しか言ってないですから(苦笑)

「待つ」ことが言うは易くで、
いかに難しいか・・。

特にマインドセットに関する領域は、
自分一人で維持しようとしたら
百発百中で
挫折します

若いうちは純粋だから、
それを「自分の意思が弱いせいだ」
なんて思いこむと、

自信喪失して
自己卑下して
最悪、心の病気にかかったりもします。
(僕がそうでした)

誰だって
一人でマインドセットを維持するのは
ムリ。絶対、ムリ!!!

同じマインドセットを共有する
コミュニティーが絶対必要なんです。

それが現場にあることが最も幸せですよね。
同じ志を持つ人が一人でも現場にいれば
心強い。
でも、リアルでは難しいかもしれない。

そんなとき、
ネット空間を見渡すと、
意外に、多くの志ある方がいます。

僕も最近、知りました。
それまでは色眼鏡で
SNS界隈はあやしい人でいっぱいなのかな、
と思い込んでいましたが、
そんなことない。

確かな実績や知見をおもちで
前述したマインドセットを大切にしている方は
(教師に限らず)たーーくさん、います。

そういう人に触れるだけでも有益です。

教師は
マインドセットこそ最重要なんですけど、

目に見えないものゆえ、
わかりにくく、実感をもてず
脆弱になりやすい。

それを支えてくれるのは
すでにそういうマインドセットを備えた
実践者との交流です。

同志、めっちゃいますよ、
ホントに。

その事実を知るだけで
励まされます。


最後までお読みいただき
ありがとうございました。
これを読んでくださったあなたの
少しでも参考になれば嬉しいです。




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