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ファッションより髪型より化粧より「言葉遣い」

高校教師の枝瀬です。
主に、教育、心理、コミュニケーションや
自己啓発、日々の気づきを発信しています。

昨日までの3日間は
高校入試業務でした。
最も神経を使ったのは採点・・。

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予想外の生徒の回答を
どう解釈するか??
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国語科教員同士で
侃々諤々の議論がはじまると
おのずと空気がピリつき、
他教科の先生を寄せ付けない雰囲気になります。

「この文章は〇〇としか読めない!」
「いや、この子が言いたかったのは●●ではないか?」

言葉の解釈って
国語の教師たちでも
解釈がブレていくのですから、
本当に人それぞれです。

本音をいうと、
僕はこういう議論が大好きで、
ずっとしていても苦にならないですが、

採点も、〆切がありますから、
常に「時間」と「正確さ・丁寧さ」の
せめぎ合いになり、
神経は確かに疲れました。


最近の疲労回復術は、
何を隠そう、このnote!!

さきほどまで、
楽しみにとっておいたnote記事を
没頭して読んでいました。

良い記事に出会えたら、
それだけでエネルギー満タンです🔥

今回の記事は特に

・初担任など、まだ教員の経験の浅い方
・子どもとのコミュニケーションに関心のある人
・頑張り屋だけれど、まだ自信を持てない人

におススメです。

「だい」先生が、
初担任を務める先生に語りかけるスタイルで
書いていきます。
どうぞ、最後までお付き合いください。


あなたの言葉遣いがクラスを作る

教師は、生徒たちの生きた手本。

その中でも特に強く意識してほしいのは
「言葉遣い」だよ。

小学校の担任なら、
子どもたちの一日の3分の1くらいの
時間を一緒に過ごすことになるから、

先生の言葉遣いが与える影響力は
ものすごく大きい。

若いうちは
どうしても生徒との心理的距離が近くなるから
ついつい友達感覚になり、
馴れ合いの言葉を使いがちになるけど、

距離が近すぎて
言葉遣いも、なあなあになってくると
はじめはよくても2学期で学級崩壊に・・
というのはよく聞く話。

教師と生徒で
「親密さ」があるのは大歓迎だけど、
「親しみやすさ」と「馴れ合い」は
全く別物だからね。

親しき仲にも礼儀あり

という「けじめ」を
若い先生ほど自覚しておいたほうがいい。

言葉遣いの良い例、悪い例

といっても、難しい話ではないよ。

大切なのは

語尾に気を付けること

だね。

小学校なら
「~です」「~ます」「~しましょう」が
いいと思う。

威圧的な口調をすると
拒否感をもったり、
なかには不安や恐怖を感じる生徒が多いから、
「~しろ!」という命令口調は慎もう。

でも、子ども相手に
「~してください」とお願いするのは
おかしいよね。

丁寧すぎるのも違和感があるから、
「~しましょう」
「~しますよ」
という言い方がいいんじゃないかな。

中高生になっても、
基本は「~です」「~ます」調。

ただ、場面によっては、
たとえば休み時間や放課後のとき、
部活動指導のときなんかは、
語尾に「~よ」「~ね」をつけて、
語りかけるように、
もう少しだけ距離を近づけても
いいかもしれないね。

忘れてほしくないのは、

クラスを盛り上げようとして、
あえて友達感覚の言葉遣いをして、

仮に「バカだ」「キモイ」なんて
生徒をからかったとする。

それで、
その場が盛り上がることは確かにあるんだ。
みんな笑顔で楽しそうにふるまっているように
見えたりもする。

でもね、
「キモイ」と言われた当人は
内心深く傷ついているかもしれないよ。

いや当人は何も気にしてなくても、

周囲の生徒たちは、
「キモイ」と発言する先生のふるまいに
傷ついていることだってあるからさ。

家に帰って
「先生が、キモいって発言していたよ」
と保護者に報告すると、
若い先生は、それだけで「信頼できない」と
レッテルを張られることがあるから、
くれぐれも気を付けてね。

言葉遣いは無意識から出てくる

こうして、
くどくどと指摘していることは
ひょっとしたら当たり前のこと
に感じるかもしれない。

でも、

言うまでもなく「当たり前」の基本こそ

最重要で常に戒めたいポイントなんだよ。

言葉遣いって
あなたの無意識の部分が出てくる
からね。

「言葉遣い」が
生徒を元気にも、笑顔にもするし、

ついつい出てしまった言葉によって
生徒を深く傷つけることだってある。

だから強く言いたのは、
「言葉」に対する畏れを抱いてほしい

身だしなみや髪型や化粧は、
わかりやすく
あなたの「見た目」を印象付けているけれど、

「言葉遣い」は
あなたの「内面(=無意識)」を
他人にさらけ出しているんだよ。


今回の記事はここまで。

「言葉遣い」については
たくさん伝えたいことがあるので、
それは次回の記事に回したいと思います。

最後までお読みいただき
ありがとうございました。
これを読んでくださったあなたの
少しでも参考になれば嬉しいです。

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