バナナ+ナメクジ = Banana-Slug
バンクーバーから車で郊外に20分。
車でピューっと走ったところに、
Lynn Canyon Park(リンキャニオンパーック)という、それはそれは綺麗なハイキングコースがあったそうな。(いえ、あります。)
ここには釣り橋があったり、
森が遥か彼方まで広がっていたり、
とっても綺麗な湧き水の湖があったり、
自然がとっても豊かです。
その中でも妖魔的に黄色い光を放ち、私を魅了する生物がいます。
その名も、
Banana-Slug
日本語に訳すとバナナナメクジ(ナナナナってなって言いにくい。)
な、な、な、なんて可愛いんだこいつは。
つい、口の近くまでもってきてペロリっとやってしまいたくなる。
危険な匂いはしない。とっても黄色くて透き通っている。
『いけるか。いけないか。』
『いや、やめとけ。腹を壊すぞ。』
私の左肩に乗っている天使と
私の右肩に乗っている悪魔が
交互につぶやく。
どっちが天使でどっちだ悪魔だか私には分からない。
そして片方がこう言った。
『今日はやめておきなよ。帰ってバナナを食べなよ。』
ごもっとも。そうしよう。
それでは帰ることにしよう。
帰路につこうとした私の目を奪う生き物がここにもいた。
暗い色の中にも透きとおった美しさを見せ、その優しい見た目の中にも芯を感じさせる強さを感じる。
そして、仲間になりたそうにこちらを見ているではないか。
私は声を上げた。
これはチョコナメクジではないか!(正式名称不明)
なにー!!!!!!!!!!!!!!
バナナナメクジ(ナナナナってなってて言いにくい。)だけじゃなくて、チョコナメクジもいるのか!
※黄色いナメクジがBnana-Slugと呼ばれているのは確かだが、このこげ茶のものがChocolate-Slugと呼ばれているかは定かではないが、ここで私が命名する。
ここでも、私の両肩の天使と悪魔が会議を始める。
『さっきは、バナナナメクジを食い逃したぞ。今回はいけ。』
『おいおい。こいつはいかん。腹を壊さないとしても、チョコは糖質制限中のお前にはダメだ。今までの努力が水の泡だ。』
『いってしまえ。さっきのバナナと合わせればチョコバナナだぞ?お祭りの屋台で一番人気のチョコバナナだぞ?』
僕の天使と悪魔の大会議は永遠と続いた。
僕はそっと目を閉じた。。。
会議は最後まで終わることはなかった。
しばらくその場で考えた結果、私の中で決意は固まった。
そして最後に私はこう言ったのだった。
チョコ、お前は野に帰れ。
お前は森で、私は街で暮らそう。共に生きよう。
会いにくいよ。プリウスに乗って
〜 完 〜
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?