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エデン特急とは?〜店作りのレシピ

或る本で読んだのですが、
そのジャンルで世界で一番になるのは難しいことです。
しかし、自分の周りの100人の中で一番になれるものは
それぞれ皆さんお持ちのはずです。

その一番になれるものが、もう一つあれば、
掛け合わせて10,000人の中で一番。
三つ持っていると100万人の中でオンリーワンになれる。

マネされにくいと、近くに競合店の出店があった際も
生き残りやすいという考えを、その本では語っていらっしゃいました。

それを読んで、じゃあ先ず、自分の持っている特性で
100人の中で一番になれるものを列挙していきました。



クラフトビールに関して、
まだまだ6〜7年前ではサービス(※)のジャンルの
人口が少なかった時代ですので、これは軽くクリアです。
(※クラフトビールを注ぐ、管理する、説明する、提案する、売る)

飲食業に7年ほど従事しておりましたので、
その修行時代のうちに仕入先をしっかりと持っていました。
これも100人の中で一番になれる要素だと思いました。

続いて、5年前、
ようやく「季の美」が発売されたところでしたので、
このクラフトジンやクラフトなお酒というジャンル自体に
他の飲食業(特にバーの方々)が興味を示していない時期でした。
このブルーオーシャンを早めに見つけた事もこれにあたるでしょう。

これで100人の中で一番になれるものが
三つ揃ったわけですが、如何せんジャンルがお酒に偏っています。

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もう一つ得意なことがありました。
それが“接客”でした。
接客とは直接お客様と触れる接客もあれば、
お客様がお店や商品陳列で満足度を得ることも接客です。

過去に良品計画で勤めていた時に、
接客を競技に置き換えた接客選手権で全国大会決勝常連となり、
また陳列(商品売上の進捗率)でも全国1位を数度獲得し
「目に見える結果」を持っていましたので、
これは大きなウリにしていいだろうと思ったのです。

これで100人の中で一番が4つ。
ということは1億人の中のオンリーワンが成立したわけです。

そこから導き出される回答は、日本に1軒か2軒しかない
お店に仕上がるということですよね?

これで自信を持って初めて接するお客様にも、
ウチのお店はスペシャルですとご提案することができます。


結局、5年間やって似ている品揃えのお店も出てきませんでした。
だって面倒臭いんですもの、この品揃え(笑)。

お酒の中では相当賞味期限の短いものばかりで、
しかも冷蔵やらコンディション管理の必要なものを、
クラフトビール専門にすることなく、
他のお酒も品揃えしながらやるのは相当に面倒です。

なおも蛇足を付け加えるなら、百貨店の催事に、
お店を休んでたった独りで出店するなんて
お仕事の仕方も相当に珍しいのです。

(この項、つづく)

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