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文学、エッセイ

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記事一覧

【小6と読書】9.11の時、アメリカの高校生だった

私は当時、日本の高校生で、休み時間に先生たちがざわざわっとしたかと思ったら、「アメリカの…

【小6と読書】ご近所に美術館がある贅沢

市の財政破綻により、篤志家の寄贈した珠玉のコレクションが、売却の危機にさらされる… 実話…

【小6と読書】価値観はどこで染み込んだのか

長女が日本では6年生になりますので、タイトルも【小5の読書】から【小6の読書】に進級です…

【本】大人の恋愛。

二週間空いてしまいました。 このところ過去に読んだことがない作者の小説を読もうと思って、…

【小五と読書】誰もひとくくりにできないから

成長しながら、絶えず変化していく自己認識。 子供の頃の「自分は特別だ」という感覚。 思春…

【小五と読書】え、翻訳本かと思ったミステリー

ひたすら、アガサクリスティ氏と赤川次郎氏を読んだのは小5の時。そのあとぱったり読まなくな…

【小五と読書】等身大でいられるときは、一瞬

図書館が遠かったせいか、「借りた本を返しに行く」のは、ちょっと億劫に感じる方でした。だからということもないですが、本は一冊一冊、書店で吟味して買ってそれを擦り切れるまで読むこととなり、つまりは「多読」の反対「少読」タイプとなりました。 だけれども、買って持ち帰った本の中にも、一言一句覚えているんじゃないかというくらいまで読んだ本もあれば、数回で満足してしまった本もあって、梨木香歩さんは正直に言うと後者でした。 でも、人気もあるし、そろそろ長女もいいかもしれないと思って、改

【本】文豪大集合。谷崎、川端、芥川、誰が年上か知ってますか?

自分で本屋で本を選ぶようになったときには、すでに日本の文豪の作品は、常用漢字で記述され、…

今、改めて『1Q84』

発売された当初に読んで、あんまり好きになれなくて、そのままにしてあった『1Q84』。 小学四…

【本】今、再び話題の絵師の本

今、京都で『若冲と応挙』展覧会が開催中だそうですね。 若冲といえば、円山応挙と並に、江戸…

【小五と読書…ならず】最後のおやつは何にする?

小川糸氏の本を2冊まとめて読みました。 どちらも、美味しさを見つめることを通して、命に限…

【小五と読書】理系男子の生態がわかる?物事を突き詰める醍醐味

面白い本を立て続けに読んでしまうと、すぐ追いつかなくなるこの読書記録note^^; 後で見返す…

【小五と読書】鎖国ジャパン。その、代償

表題からは、何のテーマかわからなかったのですが、中島京子さんの小説は、見かけたらつい手に…

【本】こんなに哀しい恋愛小説

あんなに好きだったことは覚えているのに 今はそうじゃない 恋愛において、一番哀しい瞬間を描き切ったような作品でした。 魅力的に見えていた相手の全てが、輝きを失う瞬間 https://amzn.to/3EIKL8B どの角度からもネタバレになりそうで書けないのですが、 男性と女性の目線から交互に語られる一夜の物語。女性側の視点が鋭く抉るように、話を動かしていくところが、登場する女性が魅力的な恩田氏らしい作品。 完全にフィーリングですが、『麦の海シリーズ』が好きな方は、