見出し画像

22 今年の冬

2022年に入り初めてnoteを書くことにした。気がついたらもう2月。なんという速さだろう。1月はあっという間に過ぎてしまったような、そうでないような感じではある。1月に書けなかったのは理由があった。

今年の北海道の冬は本当に厳しい。何が厳しいかというと、雪の多さにすっかり参ってしまった。年末から降り続け1月12日までに降った雪が例年の積雪量の2倍になっていた。年始からの雪が曲者で、気温が高く推移したため、湿った重い雪がどっさり降ってしまうという結果になった。(水分が多い雪は青く見える事に初めて気がついた。)北海道はいつも降る雪は、パウダースノーなので、重く湿った雪の経験値は非常に少ないのも要因だ。

おかげで、腰を見事に痛めてしまった。
中学校の部活動の時に腰を痛め完治することなく今に至る。「ガラスの腰」としていつも気を使いながら生活していた。
余りの雪の重さに体が悲鳴を上げた。除雪中に腰の痛みに連動し左足全体に激痛が走った。もう立っていることすら難しいほどに。歩く事も座る事もできなくなってしまった。通称名、坐骨神経痛というものらしい。動けないから病院に行く事もできず日々寝たきりで痛みとの戦いの日々だった。食事やトイレの時も激痛で碌に済ます事もできなかった。年齢や運動不足なんかも原因の一つのようだが、そんなことを悔いてもしょうがない。まずは今のこの痛みをどう乗り切るかにとにかく集中した。

じっくり自分の痛みに向き合うと気づく事もある。
痛みがどのようにすれば少し緩まるか?をとにかく考え自分の落ち着く体勢を整えた。結局今の自分に集中することなんだと気づいた。今の自分に集中すれば、自ずと未来が開けるということに気がついた。今に集中。
当たり前のことかもしれないが、日々流されてきた自分にとって大きな気づきだった。
さらに、先日私の知人と話していた時にこの痛みについて話す機会があった。彼は
今の私の痛みを深く掘り下げてきた。なぜ痛めたのか?どうして無理して除雪をしたのか?などなど。そうすると自分の中の心が見えてきた。その自分の思いを理解ししっかりと受け止める。そうすると自ずと痛みが消えていった。
体はとても正直だ。痛いというシグナルを自分に送り続けていたのだ。心の中にあることに気づいて欲しくて。もちろん体の中の異常をお知らせするシグナルでもあるんだろう。
おかげ様で、食事量も少なくなり、体に負担をかけぬようよく咀嚼し、甘いものをできるだけ控えるようにもした。何もせずとも緩み切っていた体が少し引き締まった。

痛みと向き合う事、約2週間。ほぼ寝たきりだった期間から解放された。ようやく長かったトンネルを抜けることができた。
今もまだ少し痛みは残るが、自由に動くことができるようになった。自由に動けることの素晴らしさを噛み締めている。五体満足はとても幸せなことなんだと実感している。

だからこそ、元気なこの時間に何をすればよいのか?ということに真剣に向き合えるようになった気がしている。
これからの歩みが力強くなっていくことだろう。

自宅の窓にあっという間に雪が来てしまった。ガラスが割れる前に取り除かなければ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?