あたたかい記憶へ、さよならする前に

私の母は乳癌を患ってからリンパ腺に流れ、今やステージ4の状態。

そんな抗がん剤の副作用で便秘や下痢を繰り返す日々。

辛くても静かに耐えるその苦しみをどうにか減らせないものかと思っているが、、、

自分に出来ないことを受け入れ、出来ることがほんのわずかなことを思い知らされた。

新薬の開発などは到底時間がかかりすぎるし能力的にも現実味を帯びない。

出来ること(やっていること)と言えば腰のマッサージと皿洗い、掃除くらいだ。

いずれ来る別れの時、最も恐れているのは脳に転移した癌により記憶を失うこと。

そんな夢を見てしまう。

本人が一番辛いのにも関わらず心配するなんてのは傲慢だと分かっているのに。

母が忘れたとしても自分が覚えていようと、思い出せる温かい記憶にしようとそう決めたんだ。

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