見出し画像

宇宙ビジネスニュース 2023/8/14

この一週間で報じられた主要な宇宙ビジネス関連ニュースをまとめました。


2023/8/7
Exotrail社、米国子会社の設立を発表
フランス宇宙企業のExotrailは新たに米国子会社の設立を発表。2月に5,800万ドルのシリーズBをクローズし、米国支社の開設に向けて取り組んできた。新しい米国支社は、米国の民間、防衛、商業市場との関係拡大に重点を置く。


2023/8/8
米Benchmark Space Systems、衛星用オートパイロットを発表

テネシー州を拠点とするシステム・プロバイダーBenchmark Space Systems社は3,300万ドルのシリーズBをクローズするとともに、衛星のソフトウェアレイヤー、SmartAIMを発表。オペレーターは衛星に簡単なコマンドを送信でき、それをシステムが自動解釈する。より高度なシステムになれば、システムの判断で完全な自律運用が可能になる。


2023/8/8
サイエンス社、宇宙ステーション向けシャワーを開発へ
「ウルトラファインバブル」で洗浄力を高めたシャワーヘッドを製造販売しているサイエンス社は宇宙ステーション向けシャワーの開発を始める。今夏の実証実験で低重力環境における実験を行い2025年の実用化を目指す。宇宙空間では水資源が限られるため、少量の水で汚れを洗い落とせるシャワーの需要が見込まれる。


2023/8/8

中国、地上監視用の新型レーダー衛星を打ち上げ
中国は、地上のモニタリングによる災害低減を目的とした新しいレーダー衛星を打ち上げた。曇りや雨天時でも画像生成が可能となるアンテナを搭載しており、2022年10月に打ち上げられたS-SAR01衛星と軌道上ネットワークを形成する。


2023/8/9
東北大、地球の磁場が宇宙放射線跳ね返す影響を解明

東北大学などの研究グループは、地球の磁場によって地球に降り注ぐ宇宙放射線が跳ね返されている様子を定量的に示すことに成功した。高いエネルギー状態にある宇宙放射線に含まれる電子は大気と衝突し、オゾン層を消失させる物質を生成することが知られている。研究成果はこうした現象の理解につながると期待している。


2023/8/9
JAXAなど、レベル4の自動運転実現へ連携
 
JAXAは東海クラリオンやタイ発ベンチャーのアジア・テクノロジー・インダストリーとレベル4の自動運転システムの実現に向けた共同研究を始めたと発表した。両社が開発する低価格な自動運転システム「ヤドカリドライブ」にJAXAの高精度単独測位技術を組み合わせ、測位の精度向上と高速化を図る。市場最安値でのレベル4の自動運転実現を目指す。


2023/8/9
宇宙で使える信頼性の高い冷暖房開発へ

将来の宇宙居住施設における空調装置の開発を目的とした新実験装置が、国際宇宙ステーションに到着した。宇宙や他の惑星では極端な温度環境や微重力ために、液体や気体の流れが地上とは異なることから、地上のエアコンをそのまま使うことができない。そこで、このような環境下でも動作する信頼性の高い冷暖房の開発が求められている。


2023/8/12
Virgin Galactic、商業宇宙飛行再び成功
米宇宙旅行企業Virgin Galacticは、同社として2度目の商業宇宙飛行に成功した。宇宙船に18歳の若者や、元五輪選手でパーキンソン病を患う80歳男性が搭乗した。搭乗者は数分間の無重力を体験しながら宇宙の景色を眺め、滑走路に着陸することに成功した。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?