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2023年冬 ベルギー アントワープ 年越しの旅(5)

ダイヤモンドの歴史を知る DIVA MUSEUM

ダイヤモンドをダイヤモンドで研磨する技法はベルギーにて生み出され、その後回転盤を利用する技法など様々な技術がここで発達した。
このアントワープがそうした地として頭角を表した背景には、当時の百年戦争とそれによって起こる交易が深く関わってきた。

当時のダイヤモンドは希少であり、王への献上品として西へ東へ移動する宝石が集積するこの地は職人たちが宝石加工の研究を行える数少ない地であったのだ。
大きなダイヤモンドの加工が行えるようになるとローズカットのダイヤモンドが流行していくことになる。

その後、歴史の荒波の中で宗主国が絶えず変化し続けたベルギーは独立宣言時にもその加工技術を絶やすことなく維持し続け、産業革命とともに宝石加工市場を寡占したのだとか。
レガリアを幾つか見てきた私にもアントワープで展示されていた様々な宝石、特に「輝き」に特化して加工され、見る角度で輝き方の変わるそれには目を奪われた。

アントワープで、過去の学びが繋がる

宝石博物館では、同時に金銀の加工も請け負っていたため、カトラリーについての展示もあった。
同年代にフォークを使う地域と使わない地域が存在したこと。
フォークの又が二つ又と三つ又に分かれていたこと。

僕は14歳の時、カトラリーの歴史を調べ、フランスのラギオールを旅した。当時の記憶が蘇る。過去、自分が学んだことを、この交易の中心点は、歴史として記録していた。

1670年頃、まだフォークは使われていない。
18世紀には現在の四つ又のフォークがが使われるようになった。

ベルギーといえばチョコレート

ということで、グーテンワッテという店舗にて一休み。チョコレートを堪能した。濃厚で純粋で美味しい。


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