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熊谷草


熊谷草 (クマガイソウ)



ラン科、アツモリソウ属、クマガイソウ種



日本国内でも、天然での個体数が減少の一途
と絶滅の危機を危ぶまれている植物となる。



その最大の理由は環境破壊が理由ではなくて
レアプラントハンターによる乱獲によるもの。
以前は3〜4万円程の相場価格で取引される
様なものであった。今でこそ相場は落ちたと
言え、山でこれを見つけて売れば一株三千円
程度にになるので、いまだプラントハンター
から狙われている植物なのである。



この植物は竹林や藪の中と大樹の下の日陰を
好む多年生植物となる。同じアツモリソウ属
のアツモリソウは逆に日向を好む。同種でも
性質が異なる良い例である。この植物は独特
な花のカタチが印象深いものである。その為
コレクターに目をつけられてしまい個体数が
年々減っている植物なのである。



クマガイソウの名の由来は、鎌倉時代の初期
の武将、熊谷直実が背負っていた母衣(ホロ)
という後方からの矢を防ぐ道具に似ていると
その名が付けられたと言われる。



この植物は唇弁が発達し盛り上がった形状が
ユニークとジャパニーズレディーススリッパ
(JAPANESE LADY'S-SLIPPER)なる洋名
が付き直訳は「日本人女性の上履」である。
見た目に履き物には見えないと言うのが正直
な感想で、面白いネーミングセンスである。





和名 熊谷草 (クマガイソウ)
洋名 ジャパニーズレディーススリッパ
   (JAPANESE LADY'S-SLIPPER)
学名 シプリペディウム ジャボニカム
   (CYPRIPEDIUM JAPONICUM)
分類 キジカクシ目、ラン科、アツモリソウ属、
   クマガイソウ種
種類 多年生草本
草丈 30〜60cm
開花 夏
花色 白
花寸 10〜15mm
原産 日本
言葉 みかけだおし
   気まぐれな美人
撮影 六甲高山植物園

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