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WWEプロモ翻訳: ダスティ・ローズ(1985)

ごあいさつ

こんにちは、Egoistic Islandです。noteでWWEのプロモーション翻訳を載せています。今回はダスティローズ、彼の印象的なHard times(辛い時代)のインタビューを翻訳しました。下に英語の動画を載せていますので、ぜひ観ながら、聞きながらお楽しみください。本文の後に解説を載せていますので、このプロモの背景、登場人物を知りたい方はそちらも合わせてご覧ください。


本文

インタビュアー:

さあ、アメリカンドリームことダスティ・ローズの登場です。ダスティ、ファンの皆さんが歓迎していますよ。

ダスティ:

最初に感謝したい、俺が休んでる間にファンレターをくれた多くのアメリカン・ドリームのファン達に。そして、長い間俺の復帰を待ってくれたジム・クロケット・プロモーションにも感謝を伝えたい。スターケード85はプロレスファン、ジム・クロケット、そしてこの俺ダスティ・ローズ、アメリカン・ドリームのためのものだ。待った甲斐があった、俺はついにリック・フレアーとタイトルマッチのチャンスを得たぞ。ヤツについて今更言う事もないだろう。ヤツは敬意も、誇りも持っちゃいない。盗人には仁義なしって事の最たる例だな。

アイツはダスティ・ローズとその家族を辛い時代に追いやった。君には辛い時代なんて分らんだろう。辛い時代というのは、織物工達が仕事を無くし、子供に飯も食わせてやれないような時代だ。技師たちが仕事にありつけず、強制的に帰らされる時代だ。同じ職場で30年も働き続けた男が突然クビになり、パソコンに仕事を奪われるような時代だ!リック・フレアーが俺を休業に追い込んだのも、この国が辛い時代に落ちた一因だ。俺たちは皆辛い時代を過ごしている。そして認めなきゃならない、俺は確かに他のスポーツマンみたいな見てくれじゃない。少しだけ太ってるし、ケツだってでかい。ただ、俺の実力は皆知ってるはずだ。

世の中には2人のワルがいるな。片方がジョン・ウェインと亡くなった兄弟、そしてもう一人がこの俺だ。ネイチャーボーイ、リック・フレアー、世界ヘビー級タイトルは俺のようなヤツのためのものだ。いいか、今から俺は手を伸ばす。テレビの前の君たちも俺の手と触れ合っているように手を伸ばして欲しい。この国で、いや世界中で最もデカい男の俺と。俺は皆からたくさんの愛を貰ったから、これがそのお返しだ。そしてこの辛い時代に、俺が次の世界ヘビー級チャンピオンになって見せる。ダスティ・ローズの85年一大興行だ。

そしてリック・フレアー、ネイチャーボーイ、最後にこれだけ言っておく。お前を傷つけるために、お前が最も大事にしているその世界ヘビー級タイトルを奪ってやる。お前とは既に2度戦ったが、次こそは奪ってやる。がっかりさせるなよ、俺はお前のため、そして10年前に亡くなって世界ヘビー級チャンピオンを見れなかった男のために復帰したんだ。彼を誇りに思う、彼と会えたことを神に感謝するよ。愛してる!

解説

1985年、経済的に厳しい時代だったことが分かるスピーチです。ダスティ・ローズは配管工から成りあがった「アメリカン・ドリーム」というギミックでファンから愛されるレスラーでした。当時の社会情勢を巻き込んでファンの声援を起こしたダスティは、正義のヒーローとしての立場を確立しました。ここで対戦相手として名を挙げられているリック・フレアーは世界王座を16度戴冠した超大物の悪役レスラーです。2人にはそれぞれ子供がおり、その子供たちの何人かは現在もWWEや他のプロレス団体で活躍しています。

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