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WWEプロモ翻訳: マーク・ヘンリ―(2013)

今回はWWE殿堂受賞者、マークヘンリーの引退偽装スピーチを翻訳しました。下に英語の動画を載せていますので、ぜひ観ながら、聞きながらお楽しみください。本文の後に解説を載せていますので、このプロモの背景、登場人物を知りたい方はそちらも合わせてご覧ください。


本文

ヘンリー: ジョン、少し待ってくれ。お前に伝えたいことがある。バックステージにいる俺の子供たちや、今日会場にいる皆にも聞いてほしいんだ。

ファンがヘンリーに声援を送る

ヘンリー: ジョン、このまま行けばお前は、史上最高のWWE王者になるだろう。もし俺に一つだけ後悔、キャリアについて心残りがあるとしたら何だろう。俺は世界ヘビー級王座、ECW王座、世界最強の男の称号を獲った。俺は数々の成功を手にしてきた。ジョンと比べるつもりは無いけど、十分良くやってこれたと思うよ。ありがとう。それが俺を今日リングに連れてきた理由なんだ、俺は正式に、WWEの現役ロスターから引退する。

ファンが「もう一試合!」とチャントする

ヘンリー: 皆ありがとう。ここ5年間で一番良い観客から声援を受けているよ。

シナがWWEチャンピオンベルトを渡し、ヘンリーが掲げる

アナウンサー: これはマーク・ヘンリーが今までで唯一獲得していないベルトです。

ヘンリー: 俺は年間200日も遠征に出ていた。俺の美しい妻、ジャナ、君は自分が思ってるより多くのものを俺にくれたよ、ありがとう。
俺の息子、熱狂的なレスリングファンのジェイコブ、皆はツイッターで見たことがあると思う。そして俺の娘ジョアンナ、おい、メイ・ヤングの事じゃないぞ*1。ジョアンナ、俺が家を出るときいつも泣いてたな。これからは一緒だぞ。

ヘンリー、シナとハグすると見せかけワールド・ストロンゲスト・スラムを決める

アナウンサー: 何、何てこと!

ヘンリー: こんな簡単に終わると思ったか!俺はまだやれるんだよ!(ベルトをシナに投げ捨て)コイツはじきに俺のものになる

*1: マーク・ヘンリーはセクシャルチョコレート(性的シンボル)のギミック時代に、当時70代のメイ・ヤングとベッドインした(芝居が放送された)

解説

このプロモが行われた頃ヘンリーのプロレスキャリアは15年目ほど、ほんの数か月前にレッスルマニアでシングルマッチが組まれる程の実力がありましたが、42歳という年齢から引退してもおかしくない状況ではありました。
そんななか行われた引退スピーチ、ファンは揃って騙された訳ですが、ヘンリーも家族の事を話す際には涙を流していました。最後にはチャンピオンのジョン・シナを襲撃して宣戦布告、タイトル挑戦に向けてアピールしました。
このプロモの際に来ていたサーモン色のジャケットは彼の代名詞にもなり、5年後に行われた殿堂入りセレモニーには久々にこのジャケットを着て登場し、受賞のスピーチを披露しました。

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