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WWEプロモ翻訳: ジョンシナvsローマンレインズ (2017)

ごあいさつ

こんにちは、Egoistic Islandです。noteでWWEのプロモーション翻訳を載せています。初回はジョンシナ対ローマンレインズ、タイトル戦前の調印式を翻訳しました。下に英語の動画を載せていますので、ぜひ観ながら、聞きながらお楽しみください。本文の後に解説を載せていますので、このプロモの背景、登場人物を知りたい方はそちらも合わせてご覧ください。

本文

シナ:

ジョンシナ対ローマンレインズ、これはレッスルマニア級の大勝負だぞ!

でもカート、分かってるよ。俺も、あいつも、みんなももう準備できている。この試合はノー・マーシーPPVでやってやる!
今日俺がここにいる理由は、ここを自分のシマだと思っている、ビッグ・ドッグだとかジ・ガイだとか名乗るレインズと話すためだ。レインズはこの業界に入ってから、ただの有望株ってだけじゃなく、WWEからも守られて、出世を約束されてるようなヤツだ。
ただ、俺には関係ない。俺は長くこの業界でやってきたんだ。俺相手に会社が守ってくれる訳ないだろう?だから、俺はアイツと試合がしたい。でもアイツは嫌がるだろうな。 (ここで契約書にサイン)

ローマンレインズ入場

レインズ:

訂正させてくれ。俺のことをまとめてくれたのは助かるが、俺が試合を嫌がるだって?嫌がっているのはそっちの方じゃないか?他のヤツが言わないから知らないかもしれないが、アンタは自分が思ってるほど大物じゃないぞ。アンタが今まで何を成し遂げてきたかなんか関係ないが、俺はアンタじゃ出来ないことをやってやった。俺はレッスルマニアでアンダーテイカーを引退させたんだぞ。俺が試合を拒否してるように見えるなら、試合する必要が無いからかもな。

シナ:

ああそうだ!コイツが正しいよ!戦う必要なんてないよな!オマエはあの、ローマンレインズだもんな。オマエはビッグ・ドッグだ!ロッカールームの奴らも皆知ってるさ。ファンもお前を理解しようとしている。俺も分かるさ、ファンは毎週俺を区別したがる。俺を信じてくれる人たちは声援を送るし、そうじゃない奴はブーイングする。皆俺に意見を言って、俺のキャラクターを変えようとしてくる。ヒールターンだって求められるさ。ただ、お前の場合は違う。他のヤツが言わないから知らないかもしれないが、ファンはお前に合わせてるだけだ。ファンが俺と同じ目線で見てるなら、オマエは会社に作られた、安物のジョンシナのパクリだ。

ここにいる奴は、ジ・ガイでも何でもない、ただの男だ。身の丈に合わないことをずっと続けている。いいか、よく聞けよ、俺はアンダーテイカーじゃない。俺は尻を痛めて引退したボロボロの老人とは違う。俺はキャリアを通して素早く、力強く、ハングリーな男だ。お前が俺と戦いたくない理由は分かってるぞ。もしお前が調印したら、オマエの築いてきた帝国が…(滅んじまうからな)

レインズ:

いいぞ、言うじゃないか。お前はしゃべるのが本当にうまいな。いつも相手を台無しにしてくれる。驚いたぜ、お前が減らず口を叩いて、ブーイングされるのは、ファンがお前を悪者に仕立て上げるためだって?違う。ブーイングするのは、第一にお前が最低な奴だからだ。

シナ:

(カートに)おい、気にするなよ。アンタは金メダルを勝ち取ってんだから

レインズ:

少し黙ったらどうだ?そして次に…(セリフに詰まる)

シナ:

続けろよ、思いつくまで待ってやるから。いいか、今はプロモをやってるんだから、大物になりたいならどうやってやるか学ばなきゃダメだ。続けろ。第四の壁なんて無いんだよ!

レインズ:

お前がブーイングされるのは、ファンがお前の正体を知っているからだ。お前は偽物で、会社のイエスマンで、会社に従って動くだけの存在だ。まとめてやると、お前はただのクズだ!やっと俺の話を聞く気になったか?お前はただの、非常勤のクズだ。どうだ?俺が金、土、日、月と毎週必死に働いているから、お前はトークショーなんかに出てられるんだろ?それでたまに昔のツテを頼って、給料が良い時だけWWEに戻るってか?戻ってどうするんだ?そうだ、いつも通りのやり方で、若い才能を潰していくんだ。
そうしてお前は今の地位を守っている。いつもそうしているのに、何でお前は俺に腹を立てる?何がそんなにイラつくんだ?分かるぞ、お前に俺は潰せないからだ。俺が唯一、ジョンシナが倒せない相手だ。聞かせてくれよ、何で俺は自分自身、自分の継いで来たことを無視して、次のジョンシナにならなきゃならない?俺は唯一無二の、ローマンレインズなのに。

シナ:

終わったか?見ろよ、レインズはバカだ。黙っててもバカだと思われてるが喋り続けて余計にバカだと思われてる。お前はここにきて、今まで他の奴らが言ってきたような哀れな言い訳を並べている。お前が今まで授かった全てのチャンスをもってしても、俺を罵倒することしかできてない。いいよ、おめでとう。5年かけてようやくまともなプロモが出来たところ悪いが、今から言うことをよく聞けよ。
皆俺が若い奴らを潰して、他の奴の運命まで決めてるとでも思うらしい。でもな、馬鹿か盲目じゃなきゃ分かるだろ?周りを見て、聞いてみろよ。彼らの運命を決めるのはファンだ。これまでも、これからも。それでも、お前は俺のせいにするのか、俺が10年以上働いているベテランで、まだ強くなり続けているから。ただお前は本当に俺が他の奴らのチャンスを奪うことで、今の地位を守っていると思ってるのか?俺は5年連続でレッスルマニアのメインイベントを張ってる。サマースラムではオープニングマッチだってやった。
俺はUSタイトルを、チャンスの象徴として他のスーパースターのために栄誉あるものとして扱った。挙げればキリがないが、ケビンオーウェンズやAJスタイルズをWWEに引き込んだのも俺だ。お前はUSタイトルの権威を地に堕とした。それでもお前が俺のせいにするならいいさ。俺はお前を糾弾する。俺がここにいるのは、お前が自分の仕事をこなせてないからだ!ここでまだ知らないことがあるようだから教えてやる。ここのただ一つのルールは、出世するか、道を譲るかだ。今まで何人かがステップアップしてきたが、俺の場所までたどり着けてない。そこでようやくお前が俺の位置に来ると聞いたんだが、今お前を見て、話してみて感じたよ。
お前は俺がパートタイマーなことを恥ずべきだ。俺がパートタイマーでも、お前がフルタイムでやってるより上手くやれるからな。 (シナがレインズと観客を煽り、最後にレインズもサイン)

解説

このプロモはWWE新旧二大アイコンとも言える2人の間で2017年に行われました。2004年頃から第一線で活躍してきたジョンシナと、2014年頃から頭角を現して成長を続けているローマンレインズの2人が、試合前の契約書サインの場でお互いを口撃します。リング上では会社のプッシュや、マイクのつたなさ等普通では言及されないような裏事情についても語られています。14分半にも渡るセグメントですが、観客は最後まで盛り上がっていました。試合のみならずプロモーションでも観客を惹きつけられるWWEスターの才能が感じられる一作ですね。


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