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WISHING 06/10/23 出す薬ありません。死んでください~医療崩壊最終段階へ

アモキシシリンという抗生剤があります。抗生剤の一番手です。気管支炎、肺炎、溶連菌、これなしでの除菌はあり得ません。

医療機関で処方される薬の供給不足が始まって2年以上が経過し、いよいよそれは下落が加速する局面に入っているようです。

先週、一番多く処方している子供用のアモキシシリン製剤が薬局の棚から消えました。数か月前から、咳止めがなくなり、咳を止めてほしいという訴えに対して、あきらめてくださいとだけ伝えて、帰ってもらうようにもなっていました。

厚労省によれば、2021年8月の欠品・出荷停止・限定出荷の割合は、本来の供給量全体の20%減、2022年8月時点では28%減となっています。ここでは、肝心なことをリアルタイムで知ろうとするのは期待するだけ無駄で、2023年8月の数値は、秋以降に公表されるのを待つしかありません。同じ8%減だとしても、36%もの供給不足が生じていることになります。しかし、今年に入ってから、薬局から出荷調整・欠品の知らせはますます増える一方で、昨年同時期は今ほど切迫した状況では決してありませんでした。肌感覚では、今それ以上の供給不足が起きていても驚きではありません。

低価格、低品質の日本の医薬品を供給しているのは、主にジェネリックメーカーです。2021年には14社が品質不正のため行政処分を受けており、多くの工場が生産停止に追い込まれたままです。

ジェネリックメーカーのほとんどが非上場企業です。そのため、バランスシートも非公開です。

薬価低下による不採算医薬品は日ごと増加の一途を辿っています。低薬価の日本では、不採算事業になるため新薬導入も進みません。原材料コスト、製造コストも日々上昇中です。低金利下、低価格、低利益率で生き延びてきたゾンビ業界で、再編が進む可能性はきわめて低い。

実はこの状況は、意図したことではなかったとしても、とてもラッキーな状況が訪れているとも言えます。国民が一丸となり、運悪く病気になった人達が、治療を受けられずに座して運命を待つという我慢さえすれば、その命と引き換えに、財政危機の一因である医療費削減と、医療費を食いつぶす余剰人口削減に貢献できるのです。

我慢と命は、数値化できません。したがって、こうした矛盾によって生じる歪みを(一部削除)押し付けておきさえすれば、(一部削除)、知らぬ存ぜぬで逃げ切ることができます。

資金の豊富な大手先発品メーカーにとっても、供給が引き締まることで、より高い利益を確保できるので、好都合です。

この3年間を思い出しましょう。(一部削除)、我慢に喜んで甘んじなければなりませんでした。(一部削除)マスク警察が目を光らせていたのですから。

物価が上がった分だけ、それに負けない銀行預金の金利がつくのが当たり前なのに、この国では、それさえ分け与えられず、皆で貧乏に甘んじなければなりません。そして、一生懸命働いて国のGDPを上げることに貢献し、産めよ増やせよに従って子供を生み育てても、いざ病気になったら、あなたの命もよろしくご提供くださいと。

2020年の1〜2月、クルーズ船にばかりかまけていて、すでに国内に流入していたのが明らかだった、水面下で進む感染の拡大を警告する国内メディアは存在しませんでした。とても不思議なのですが、あの時と同じように、医療崩壊のこの状況を取り上げるメディアは未だ存在しません。(一部削除)羊のように従順で馬鹿正直な人間でなければならないのですから。

こんな話は、まあ、(以下削除)ですが。

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https://www.mhlw.go.jp/content/10807000/001074100.pdf

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