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『オブリビオン』

『オブリビオン』(2013)をみたんだが。

変な映画。

たまたま、BOOKOFFでの格安DVD購入。
この映画、ぜんぜん知らなかった。
トムクルーズ主演映画にこぉんなのがあったなんて。まして、監督をや。しかり。

まぁ、ほんとに気まぐれってぇとこだ。

ジャックが、自分自身の存在に気づくところが弱い。

地球にいる前の記憶はない、とか、なんかニューヨークで女性と向かいあっているとかのシーンは出てくるが、遭難して助かった一人の女性と出会っても(彼女が「ジャック」と呟いても)、ジャックはそれで気づくわけでもない。スカヴに捕らえられてからも。

まったく、明快にはなっていなくて、いつの間にかジャックはドローンと対決する様になっている、とみえる。

「oblivion」とは、「忘却」とか「失念」、「虚無」という意味もある。
人間の記憶に触れているから、どうしても解りづらいものになりがちだと思う。

例えば、マットデイモン主演の『ボーンシリーズ』映画でも、記憶のシーンがあって、ジェイソンボーンはそれに悩まされたりしているけれど、ストーリー展開はシンプルだ。

ジェイソンボーンが自分が誕生した由来を探っていく、それを阻むやつらと対決していくといったところ。それで三作も。

ところが。

この映画『オブリビオン』はそこのところが曖昧。だと思う。

まだ一度みただけ、だけど。
この映画で、アンドレア・ライズボローを知ったことが、一番いいことだった!

変な映画としかいいようがない。

もっと解りやすいストーリーにできるはず。

この映画は反面教師といった感じで、私にとってドラマ作りストーリー構成を考えるうえでいい教材になる、と思った。


変な映画、というと。

『第9地区』。
これと『エリジウム』とで、ニールブロムカンプに関して書いた。

『第9地区』も変な映画だったけど、こちらの方のが入り込めた。と思う。

監督の資質は違いもあるだろう。

どちらの監督も若くて、『オブリビオン』の監督ジョセフコシンスキー(1974年生まれ)はどっちかってぇと理数系。建築学を学んでいる。画像工学的な(3DやCG知識にたけた)映像クリエイターで、そっちから映画つくりに入ってきた、ようだ。

ニールブロムカンプ(1979年生まれ)は10歳代から映画作りしてた。南アフリカ出身で(今はバンクーバー在住)で、人種差別と無縁でなく(バンクーバー移住は18歳の時だった)、それが『第9地区』に反映されている。






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