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二年半ぶりに潜ってみた綿菓子の中から見下ろす世界

重度の飛行嫌いと葛藤していた年月は長かった。

飛行機に乗らないと母の住む日本へ帰国することは難しい。そして日本からは、飛行機に乗らないと子供達の住む欧州へ戻ることは儘ならない。

飛行機にて海外旅行へ飛び立つ時期が、まわりの知人達よりはかなり遅くなってしまったのも飛行嫌いが一因であった。フライトがキャンセルになることが多々ある、空港のセキュリティにて数時間並びフライトを逃す人もいる、などという話を耳に挟んでしまうと重い腰が益々重くなっていた。

しかし、今回は腹をくくった。

通常は立ちやすいように通路側の席を予約するのだが、今回は思うところあり、窓側席を予約してみた。


離陸直後、このフワッという感覚、好きな方もいるかもしれない


来た来た来た、point of no return…はもうとっくに越えている


さようなら美しい国、さようなら仕事のストレスから解放された日々


地球が丸い事を再認識させる地平線


岩を削ったような奇妙な地形、カルデラ湖のような不思議な色、ここはどこなのであろうか。もしも次回があったなら、地図を参照しながら撮影してみよう


宣伝等で見掛けるような構成、夕暮れ時ならさらに美しいかもしれない。時刻は18時ぐらい


地上の建物が識別出来るほどではあったが、高度としては10000メートル前後であるはずである


綿菓子は地上から見上げても天から見下ろしても芸術である


さいわい多少眠ることが出来、目覚めたら既に北欧の上空に入っていた


水と森に囲まれた私の第二の故郷、北欧。後部席に座っていた乗客が私以上に写真を撮っていた


今まで飛んできた欧州大陸と比較すると湖の数が非常に多く感じられる。


飛行機の出発は到着空港の雷雨のために多少遅れた。近くに雨雲の姿が見られる


着地寸前の景色、おそらく農家であろうが毎日毎時間、これほど近くにて頭上を飛行されるのはどのような気分であろうか

あくる日からは通常の勤務に戻る、とは考えたくはなかった。しかし、バカンスとは日常があるがゆえのバカンスなのであり、毎日がバカンスになってしまえばそれが日常になってしまう。

写真を撮っていたら飛行はさほど苦にならならなかった。飛行嫌いのかたにはお勧め出来る飛行嫌い緩和策かもしれない。

マンションに着いてまもなく、大粒の雨が降って来た。


ご静読、有難う御座いました。
今回はインターネットへのアクセスが悪く、皆様の玉稿を拝読させて頂くのが遅れております。どうか気長にお待ち頂けたら幸いです。

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