見出し画像

「夢を持たなければならない」風潮が嫌いだ

『浅草キッド』
あなたは観ましたか?

私はやっと先日
観ました(笑)

良いお話でしたね。



そこで、
夢を追いかける素晴らしさ、
熱い想い。


などなど
羨ましいなー
と感じました。

私は学生時代や
子供の頃など
夢などない人間でしたから。


そして視聴後、

北野武監督作品、
『アキレスと亀』
を思い出しました。

こちらも夢を追いかける
がテーマの作品。

観ている人は少ないかも
しれませんが(笑)

今回は、
浅草キッド、
アキレスと亀、

北野武監督に関するお話。


参考


アキレスと亀


アキレスと亀の感想。

これは学生時代、
観ていて、印象に残った作品。


夢を追いかけること、
その素晴らしさと残酷さ

夢を持て、
生きがいを見つけろ

その言葉の空虚さ
いかに無責任で意味がないのか。

猛進と自分の道を進むこと
信じて疑わないこと
ひたむきに好きなことを追い求めること

それは、

羨ましいことでもあり、
悲惨なことでもあり、
滑稽なことでもあり、

そして、
とても幸福なことで
あるのかもしれない。


私は別に、
夢を持たない方がいい
目標が無い方が良い、

と極端な話をしたいのではない。


夢、目標、憧れ

あるからこそ、
それらが
頑張れる、

しかし、

あればいい、
素晴らしい、
礼賛、

夢がなくてはいけない
そういった強迫観念、

それは好きではない

そのような風潮が、
世の中には、有る。

そうじゃなくてもいいはずだ。

北野武さんも、

死ぬ前くらいに、
これが生きがいだったんだなあ、
とわかる。

そんなもんでしょ。

最初から
そうあるべき、

これが生きがいにしなくては、
と考えて生きるのは、
違う、と。

それは怖いこと
間違えられない
変えられない

夢があるからこそ頑張れる。

が、その反面、

夢を追いかけたいからこそ、
辛く、悲惨なことも起こる。


失敗や挫折を描くのがうまい北野武監督作品


北野武監督作品に共通して
言えることは、

残酷なまでのリアルさ

普通の映画では、

夢を持って
追いかけて
最後は叶える
ハッピーエンド

だけど
そんなこと言わない。

一生懸命にやってても
うまくいかない人もいれば

反対に、
ちゃっかりと成功しちゃう人もいる。

夢だ、目標だ、
これがオレの人生だ!

と見つけて取り組んだものが、
まったくうまくいかないで
失敗続き、挫折続き。

それで人生ダメになっちゃうやつもいる。

諦めながら人生を送るのもいる。

失敗して挫折して苦しんで、
さあ、それでも次何やるかな。

そんな考えになって、
また行動を始める。

そういった、

一般的なハッピーエンドとは
また違う希望を

北野武映画には
ちゃんと残されている。


それが人生のリアル、
人間のリアルなのだと、
自分は思った。

それでいい、
すべて夢が叶うわけではないけれども、
一生懸命にがむしゃらに
できることは
幸せなことだし、

なにか人生に
つながるのかもしれない。

それに、
これが良い!

と思ってはいても、
その後に時代や価値観、
考え方など変わることも有るじゃん。

そうしたら、
柔軟に人生を変えていけばいいと思う。

それに縛られてしまうことで、
悲しい結末を迎えることも有る。


夢を持つ人への憧れ


なんでこんな話を
記事にしようかと思ったかというと、

私自身、
夢がなかった。
今でも不明確だ。

それで、
学生時代、子供時代など、

小さい頃から
夢を持って、
目標に向かって
ひたむきに生きている人に

嫉妬していた。
憧れていたところがあった。


プロ野球、サッカー選手、など
将棋のプロ棋士、
学生時代から活躍している小説家、
映画監督、俳優、芸人、
などなど

これをやりたいと、
ずっと思っていて、
それに取り組んでいる人たち。

もちろん、
夢を叶えている人、
未だ志半ばの人、

様々だけれども、
自分の夢を持って
それに向かって走っている人、

それだけで
すごいなあ、と
憧れていた。

自分には無かったから。

ですが、

今回の記事を書くにあたり、
武さんのことを調べていて、

インタビューで

武さんも
似たようなことを発言していて
びっくりしました。

自分は昔から漫才師になろうと
思っていたわけではない、
コメディアンや舞台に
立とうとしていたわけではない。

だから、

ずっと芸人になりたくて
それで一生懸命に
売れなくても、売れなくても、
野垂れ死んでも
舞台に出続けて死ねるなら良い。


そいう思いでやっている
芸人、漫才師、落語家、演劇人、

そういうやつらカッコいいと思った。

自分はそういうわけで、
芸人になったんじゃないから。


大学辞めて、
放り出されて
浅草の演芸に拾われて、

ある意味なりゆきで
芸人になって、

それで、
やるからには
天下獲ってやる。
売れてやる。

負けないように
やってやろう。

そういう気持ちで臨んだ。
と。

それを見て、
びっくりしました。

だいたいの芸人さん、

武さんなどに
憧れて、

なりたい!

と入ってくる人が多いので、

その武さん本人は
そういう人生ではなかったのですね。

なので、


夢など
別に、最初から
無理して決める必要は
無いんじゃないのかなあ、

というのが結論です。

やっていくなかで、
生きていく中で、

手探りで見つけていく
育んでいくものであって、

別に無いといけないものでもない。

やっていくうちに、
情熱も高まっていったりする。
それでいいじゃねえか。

むしろ、そのほうが
リアルだったりする。



今更ですが、
浅草キッドを見て、
良かったので
記事を書こうと思いましたが、

インタビューなど見ていて、
こんな内容になりました(笑)


あなたはどう思いましたか?



この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?