花は見ている、聞いている、歌っている。
「おはよう」と言う声が聞こえる。花はきっと、見ている、聞いている、歌っている。
花に瞳はないけれど、花はいつも何かを見ている。そしてそれを、僕らは美しいと思うんだ。
花に声はないけれど、花はいつも歌っている。だから僕らは、きっと振り向いてしまうんだ。
花に心はないけれど、いや、あるのかもしれない。だって花はいつだって、見ている、聞いている、そして、僕らに歌っているのだから。最後まで読んで下さってありがとうございます。大切なあなたの時間を使って共有できたこのひとときを、心から感謝いたします。 青木詠一