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ひとりが好きな心。

先日、ある人と待ち合わせをした。誰かとこうして約束して、会うなんて、随分と久しぶりのことだった。最後に待ち合わせをしたのは、いつだったんだろう?なんて思ったりもした。

はじめて会う人だったので、とても緊張してしまった。余裕を持って出掛けたつもりが、余裕をあまりにも持ちすぎたために、約束の一時間前には着いてしまって・・・ひとり、苦笑いをする私。場所や時間の約束など、いろいろと考えて決めたから、(過去の経験上)出逢えなかったらどうしようか?とも思ったりしたけれど、約束どうりにすんなり出逢えて、なんだかホッとしてしまった。

相手の方のはじめて会ったときの笑顔が、とても新鮮だったので、私はすごく安心した。初対面の人に、こんな新鮮な笑顔を向けられる人に悪い人なんて、きっといない。そう思える自分自身にも私は安心した。

もともと人と喋ることが、とても苦手な私だから、その苦手をあらためて、今回、思い知ることになってしまい恥ずかしいやら、みっともないやら、情けないやらで・・・でも、その目的は、曲がりなりにも果たせたと思うのでそれで”よし”とすることにした。どうなるかわからないけれど、それがうまく行きますようにと、ただ、心で願うだけだ。

その日は休みだったので、その用事がすんでから、奥さんとスーパーに買い物にでもと思ったのだけど、あいにく雨が降ってしまい、車だから別に構わないんだけれど、なんとなく、空を見上げつつあきらめた。ひとり、部屋でのんびりと好きな音楽を聴くことにした。

そういえば、昔、ホームページでクレーム日記を書いていた頃、・・・もう15年くらい前になるか・・・たまに好きな歌(オフコースとか、チューリップとか、スピッツとか、ユーミンとか、山下達郎とか)のことを書くと、たちまち掲示板(そういえば、昔は、コメントじゃなくて掲示板だったなぁ。)に、私も好きなんです!っていくつか返事があって、とてもうれしかったのを覚えている。(このnoteでは、趣味の音楽のことはあまり書かなけれど、もちろん、今も同じ気持ちだ。)

そうなんだ。私のこの日記を読んでくださる方たちはどこか私に似てるんだなぁ・・・なんてよく勝手に想像したりした。実は今もそうだ。(勝手にごめんなさい。)そう思うと、とてもうれしくなってしまった。実際に似てるのかどうなのかわからないけれど、似てる人に出逢えるって、とても素敵だと私は思う。

もしかして、あなたも、人とおしゃべりをするのがとても苦手で、ひとりが好きで、マイナス思考で、そして何より、まじめやさんで・・・

同じテレパシーで私たちは、お互いを必要としてるのかもしれない。そう思ってもいいのかもしれない。それも素敵だと私は思うから。

確かに私たちは、(不確かな確率で)ひとりが好きな者同士だけど、こうして繋がっているひとりひとりも、きっと好きなんだと私は思う。

ひとりが好きなくせに、誰かを求めている心。泣き虫で、少しわがままで、そして真に受けやすい・・・

こんな厳しい世の中を、生きるには随分とマイナス点。

うん。こんな私はきっと、誰よりあなたが必要。
そして、あなたも、次の誰かがきっと必要。

ひとりが好きだと言いながら
私たちはそれを誰かに伝えたくて
そして、誰かを求めてる。

素直じゃないけど、それが素直な
私たちにとっての心なんだ。

最後まで読んで下さってありがとうございます。大切なあなたの時間を使って共有できたこのひとときを、心から感謝いたします。 青木詠一