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強い心とやわらかな心。

強い心を持つよりも、やわらかな心を持つほうが
いいのではないのかとこの頃、思うようになった。

強さで何かを跳ね返すのではなく
弱さでそれを受け止める、または受け流す。

”弱い”はきっと人生の中で
”強く”なってゆくのだと思う。

今はただ、前を歩く道が私にはあって、それがいつからそこにあるのか、見当もつかないけれど、その理由を探すより先に、今はこの道を歩いていたいと思う。

いろんなことが、この道に落ちていて
私はそれをいちいち拾いながらも、歩こうとしている。

そのままほっとけばいいのに
それでも後に続く誰かのために
私はどうしても拾いたいと思う。

どうしてなんだろう・・・

気付けば誰かが、私を追い越すのかもしれない。
ただ、笑い飛ばすのかもしれない。
いつしかそれらを抱えきれなくなって
私は倒れてしまうのかもしれない。

それでも、私は信じている。

そのあとに続く人たちが
何も言わずに私の腕を
そっと支えてくれることを。

その弱さが強いことを、いつも心に想いながらも。

最後まで読んで下さってありがとうございます。大切なあなたの時間を使って共有できたこのひとときを、心から感謝いたします。 青木詠一