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京大理系卒、元アメフト部、元コンサルが仕事を辞めてヨガインストラクターになった理由(中編)

前回の記事の続きです。

前編では、ヨガとの出会いを書きました。
今回の中編では、インドに行ってさらにヨガにハマった話について書きたいと思います。

本場のヨガを体験するためにインドへ

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初ヨガから1年後、私は大学入学前からの目標であったバックパッカーに行くことにしました。

そんな話を前述のヨガに誘ってくれた友達にすると、こう言われました。
「インドにリシュケシュっていう、ヨガ発祥の地と言われるところがあるから行ってみたら?」

バックパッカーの目的が
「とりあえずいろんなとこに行ってみて体験して、自分がどう感じるか、感じたものを人生の糧にしたい」
というふんわり感じだったので、友達の話を聞いて
「なんか面白そうじゃん」
という軽いノリで、インドのリシュケシュでヨガをすることを旅の1つの目的としました。

旅の話はここでは省略しますが、初めてのインドに苦労しながらたどり着いたヨガ発祥の地 リシュケシュ。
初ヨガで感動したとはいえ、月1くらいでしかヨガをしてなかったのですが、
リシュケシュで出会った1人のヨガの先生と、1冊の本が私をさらに魅了しました。

本場のヨガに必死に食らいつく

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出会った先生とは、日本語がとても上手なインド人のVINI先生。
レッスンはとにかくストイック。

日本ではヨガのクラスはだいたい60分ですが、リシュケシュのクラスは2時間くらい。
VINI先生の口癖は
「大丈夫。痛くない痛くない。」
「まだいけます。サボらないでください。」

日本では月1でヨガをする程度で、まだまだ身体は固かった私。
VINI先生は軽々とポーズをこなす。
私は、京大アメフト部の意地で、パワーでなんとかポーズをとり、気合で痛みに耐える。

VINI先生のクラスがストイックさの1つがポーズのキープ時間の長さ。
パワーと気合でポーズがとれても、そこからが根性勝負。
2時間のクラスが永遠に感じられる。。

しかし、周りを見渡すと、そんなに疲弊しているのは私だけ。
先生は難しそうなポーズをいとも簡単にとり、しゃべって解説しながらポーズをキープしている。

他の生徒も、ヨガ上級者がほとんどで、難しそうにしてはいるが私ほどではない。
リシュケシュはヨガ発祥の地と言われるくらいなので、全世界からヨガインストラクターが集まって修行しに来る街です。
バックパッカーも多いので、ヨガ初心者もたくさんいますが、VINI先生のクラスはレベルが高いので参加するのは上級者ばかり。

ヨガのポーズは筋力がいりそうなポーズもたくさんありますが、これは単純な筋力の問題では無いなと。
同時に柔軟性だけの問題でもなさそう。他の生徒をみると、柔軟性はあるが、ポーズが上手くとれていない人もいた。

「根本的に何かが違う」と思いました。
同じことをやっているようで、実は全く違う。

「自分もその世界を知りたい」
単純にそう思いました。

VINI先生のストイックで妥協のないレッスンで、身体の使い方の次元の違いを見せていただいたことで、ヨガの身体性の深さを感じることができました。

ちなみにVINI先生はインドのリシュケシュだけでなく、大阪と京都でもスタジオを持っているので、近くの方は是非行ってみてください。

ヨガは単なる運動ではない。ヨガは「心の科学」だ。

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写真にある本が、私にヨガの別の側面を教えてくれました。
(最近、新装版が出たようです。)

この本を貸してくれたのもVINI先生。

借りて早速読むものの、難しすぎてほぼ意味が分からない。

この本は、「ヨーガ スートラ」という経典のようなものの解説書なのですが、解説書なのに難しくてよくわからない。

インドには「ヨーガ スートラ」のような経典がたくさんあります。
ブッダやキリスト、モーゼのような覚者(悟った人)が神やら天やら宇宙の声を聞いて書き記したもので、普通の人にな難解過ぎて意味がわからないものなのです。

なので、その覚者の弟子のような人が、教えを受けながら解説書を書きます。
しかし、それでも難しくて、さらにその弟子が解説書の解説書を書く。
みたいな感じで、とにかく内容が難しい。

日本人に身近な例でいうと、般若心経みたいな感じです。
般若心経は知っていても、有名な「空即是色 色即是空」の「空」の概念をはじめ、般若心経で言われる世界を本当に理解している人はほとんどいないのと同じような感じです。

なので、般若心経の解説書もたくさん出ている。
「ヨーガ スートラ」はさらに数段階も難しい感じ。
(私も、ほんの一部しかわからないので、どれほど深いのか全くわからないですが)

では、何に魅了されたかというと、確かほんの帯か前書きにあった
「ヨーガは心の科学である」
という言葉。Amazonの本の紹介文章にも書かれています。

めちゃめちゃ薄い感じですが、当時の私にはそこくらいしかわからなかったのです。それでも魅了されました。ヨガの世界の深さを感じました。

私はその当時から仏教などの宗教に興味があり、「悟りを開く」みたいなことにとても興味がありました。
スポーツでいうと「ゾーン」。武道でいうど「達人の境地」。みたいなことに。

「ゾーン」や「達人の境地」って身体能力や技術だけでなく、心理状況も関係していそうですよね。しかし、その心理状況になりたいと思ってもどうすればいいかわからないですよね?
どうすればいいかわからないので、とりあえず練習するしかない。
けれど、その状態になるまでの道のりがわかれば習得できそうな感じがしますよね?
そもそも、その状態ってどんな状態かも。ゴールがわからないのに目指すのって難しい。

この「心の科学」の本にはそれが書かれているのです!
興味もってもらえましたか!?
自分はまだまだ過ぎますが、それでも少しづつ近づいている感じはします。それが楽しい。

当時は内容はほとんどわかりませんでしたが、この内容がもう少しでもわかるよになると、また違った世界が見えてくる。そんな予感がしました。

ここからヨガが人生の一部に

このインドでの経験を経て、ヨガやヨガ哲学は私の人生での大きなテーマとなりました。

ここまでが、私がヨガに深くはまった理由です。
最後の後編では、なぜ仕事を辞めてヨガインストラクターになったのかを書きます。

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