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京大理系卒、元アメフト部、元コンサルが仕事を辞めてヨガインストラクターになった理由(後編)

前編中編はこちらから

後編では、なぜ仕事を辞めてヨガインストラクターになったかについて。

「好きなこと何なん?」と聞かれて答えられない自分

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初ヨガから数年後、大学も無事7年かけて卒業し、コンサルタントとして働いていたころ

友達にこう言われました。
「好きなことって何なん?何してると楽しいん?楽しいことやりなよ」
ちなみにこの友達は初めてのヨガに誘ってくれて、インドのリシュケシュを教えてくれた人。

私はこの質問に答えられませんでした。
なぜなら、これまでの人生で「好き」とか「楽しい」で人生の選択をしてこなかったから。
むしろ、そういう選択の仕方はよくないと思っていました。

大学受験勉強、好きだからやっていたわけではありません。
いい大学に入った方がその後いい人生になると考えたから。

アメフトも好きだからやっていたわけではないです。
日本一になると決めて入部し、それを貫きたかったから。
やり切った後には必ず得るものがあると信じていたから。

どちらも、
・やり通したい、逃げたくない
・未来の幸せ
の2つでの選択でした。

つまり、「好き」とか「楽しい」とかそんなの関係なく、「やると決めたからやる」

「楽しくないからやらない」
「面白くないからやらない」
なんて許されると思っていなかった。
(今振り返ると、誰が許したり許さなかったりするの?って思うのですが。)

もちろん、勉強もアメフトも嫌いではないです。
どちらも興味をもって始めたし、今となってはどちらも楽しいし好きです。
けれど、やっていた当時は、任務や業務みたいな感じで、モチベーションを保つために面白みを見出す、作り出す、という感じでした。

これはこれで、素晴らしいことですよね。
何も悪くない。むしろすごく優秀なのでは?って感じ。
実際、こう思っていたからこそ京都大学にも入れたし、アメフトもやり切れたと思います。

なのになぜか、好き勝手にやっている人が羨ましくなる

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その時はもちろん、こういう生き方がいいと思ってそうしていました。
(「いい」というのはその時の自分にとって「良い」という意味で、一般的な優劣や善悪の話ではありません。私の中の選択の話です。)

けれども、先述の友達は猫みたいに好き勝手に生きていて(生きているように私には見えた)、それを見ていると羨ましいという思いが湧いてきます。

では、私の方が人生成功しているかというとそうでもない。
その人は、仕事中にサボってヨガに行っていたりしたのに、営業成績はトップをとっていたり。
とにかくいつも楽しそうにしている。

一方の私は、心の底から楽しんではいない。
面白くない楽しくない訳ではない。でもそれは、楽しくないから、楽しもうと工夫してやっているから。

なぜ、そうしているかというと、これまでとおなじで、
・やり通したい、逃げたくないという気持ち
・未来の幸せのため
でした。

永遠にたどり着かない”未来”

私は学生時代から、
「いつか何かの事業を自分でやりたい」
という思いがありました。

私のなんとなくイメージしていた、近い”未来”とは「自分で事業をする」ということでした。

いつか自分で事業をするときにきっと経験が役に立つと思い、コンサルティング会社にも入りました。

では、その”未来”っていつ来るの?
ずーっとコンサル会社で働いていても”未来”はやってきません。

自分で動かなければやって来ないですよね。
だって、「”自分で”事業をする」ってしているのだから。

やりたいことがないから「好きなこと」を考えてみた

動かなければ始まらないので、まずはコンサルを辞めて、フィンテックベンチャーに転職しました。

これも”未来”に自分で事業をするため。
意識はさらに強く、事業をすることに向いていきます。

では、何の事業をするのか??

。。。。。。。。

何をやりたいか思いつかない。
やりたいことがない。

やることが見つかればやる準備はできているのに、やりたいことが決まらない。
やりたいことは向こうからはやってきてくれません。

ここで以前友達に言われた
「好きなこと何なん?好きなことやりなよ。」
という言葉を思い出します。

「好きなこと」について考えます。
でもなかなか出てきません。
なぜなら、「好き」とか「楽しい」とか考えてこなかったから。

それでも考えたとき、浮かんだのが「ヨガ」でした。
数か月やらない期間があったりもしましたが、私はなんだかんだヨガを5年以上続けていました。
「5年も続けるということは結構好きだな」と。
そしてその興味はこれからも続きそうな感じがしていました。

一旦ヨガに振り切ってみる

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ヨガが好きということは分りました。
では、ヨガを事業にするのか?という問題が出てきます。

コンサルをしていた身からすると、ヨガは労働集約的で儲からない。平均年収めっちゃ低い。
とか思ってしまいます。

それに、「起業」って感じでもない。
事業というよりは生業の方がイメージ近い。
なんて思いました。

しかし、他に「これならやりたい」と思うことがない。

「じゃあ、ヨガに振り切ろう」
と決めました。

それなりに色々と考えはしましたが、
「これ以上考えても仕方ないな」
「とりあえずやってみないと何も始まらないな」
と。

ちょうど、仕事的にもタイミングがよかったので、仕事を辞めて、家も引き払い、インドへヨガ修行へ行くことにしました。

ヨガをやると決めたからには本場で

「途中まではなんとなくわかるけど、最後、なんでインドやねん!?」
ってよく突っ込まれます。(それ以外にも突っ込みどころはたくさんありそうですが。)

「せっかくヨガをやると決めたので、やると決めたからには本場のインドで」
「インドに1か月以上いける機会は人生で早々ないし、仕事を辞めた今ならいけるので、今行っとこう。」

仕事もないし養う家族もいないので、決めることは難しくありませんでした。

こうしてヨガインストラクターに

書き初めに思っていたよりも長くなってしまいましたが、これがヨガインストラクターになった経緯です。

インドでヨガ修行をした後は、沖縄に行きダイビングインストラクターになりました。
いきなり、ヨガを捨ててます。笑

ヨガ修行を一旦終えたときに「海に潜りたい」と思ったからそれでいいんです。
それは、ヨガ修行をする前にはわからなかったこと。

何か行動すれば、新しい場所に立つ。
新しい場所に立てば、新しい景色が見える。
新しい景色が見えれば、新しい考えや想いが浮かぶ。

今は、ヨガとダイビングのインストラクター、ライフコーチ、コンサルタントをしながら、会社員もやったり辞めたり。

まだ、「自分で事業をしている」といえる形では全くないですが、紆余曲折、試行錯誤しながらのんびりやっています。

間違いなく言えるのは、
「自分の人生を歩んでいる」
と強く感じているということ。

今後どうなっているかわかりません。また、普通の会社員に戻っているかもしれません。

でも、好きなことをやりたいようにやれているので、それで十分ですよね。
人や環境に恵まれて、有難いことに贅沢な人生の使い方をさせていただいています。

これで、京大理系卒、元アメフト部、元コンサルが仕事を辞めてヨガインストラクターになったお話は以上です。
ここまでお読みいただき有難うございました。
感想や質問、是非ください。宜しくお願い致します。

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