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【詩】僕が風になったら

詩に何を求めてるか
だと思うんだよね
僕は風を求めている
穏やかに吹く春色の
橙色の夕暮れを吹く秋色の
背の高い木々にそよぎ
セキレイたちがあわいを飛び交う

風が吹いてさえいればもう
詩など書く必要はないのさ
ガイアの息吹きよ
海と天の循環の詩よ
空間を満たす
心地良いカーテンよ

僕が風になったら
海岸に沿って吹く
暑い夏の日に吹く
涼しい海風になろう
潮の匂いを街に運び
穏やかな小波の音を鳴らそう

僕が風になったら
あの世とこの世の
あわいの風となり
言葉たちを運ぼう
あの世からの使者となり
永遠への扉を開け放とう

君は僕に問う
「永遠って何でしょう?」と
「忙しなく輪廻を繰り返し
 あそこにいると思うと
 今度はここにいて
 見えない命を持った
 僕こそが永遠だ」と
そう答える僕は
今 風になっていた

僕はエメラルドブルーの色つけて
濃淡もつけて軽やかに舞い
大空に抽象画を描く
僕は風

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